複雑で難しそうなアドリブも、分析してみるといくつかの単純なパーツによってできていることがわかると思います。
今回もアドリブに即戦力となるパーツを12個のキーで弾いて覚えてしまおうと思います。
パーツ自体はとても簡単です。
【ド-レ-ミ-ソ】についで今回紹介するフレーズは【ソ-ファ-ミ-ド】です。
このフレーズにはコードにたいして【7th】の音が入っていないため「C△7」と「C7」は同じフレーズになります。
ただし【Ⅳ】の「△7」には「リディアン」を使用するので、少し変わります。
なぜなら「リディアン」には【4th】はないからです。
代わりに【#11th】があるので、このフレーズも【4th】の代わりにそれを半音上げた【#11th】にしてあります。
「Cm7」は「C△7」と比べて【3rd】が【♭3rd】になります。
「Cm7(♭5)」ではさらに【5th】も【♭5th】になります。
今回はこのフレーズをこのようなコード進行で弾いてみようと思います。
Jazzのスタンダードでよく演奏される「枯葉」の前半部分です。
※ 枯葉は「Key=Gm」なのですが、今回はわかりやすくするためあえて平行調である「Key=B 」の度数を表示してあります。
これを2拍ずつにします。
これに今回紹介する【ソ-ファ-ミ-ド】のフレーズを当てはめてみましょう。
この5つのパターンがどのように当てはまるか見てください。
ではこの4小節のコード進行を12個全てのキーでつなげて弾いてみましょう。
4小節ごとに調号が変わっていくのも大変なので、臨時記号で書いてあります。
4小節めのコードと次の小節のアタマのコードは同じになっています。
当然フレーズも同じなのですが、4小節めは「Ⅵm7」で、1小節めのアタマは次のキーの「Ⅱm7」ということを理解しておいてください。
EX.1
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
EX.2
EX.1は音の跳躍がどうしても多くなってかなり難しいので、こんなパターンも紹介します。
まず【ソ-ファ-ミ-ド】の中の「ソ」を1オクターブ上げて、このようなパターンにします。
そして各小節の3、4拍めをこのパターンにすると、かなりつながりがよくなります。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
というわけで今回は【ソ-ファ-ミ-ド】というフレーズを紹介しました。
【ド-レ-ミ-ソ】と合わせてぜひ使ってみてください!
今回の解説動画はこちら↓