
初心者向けにomitコードというものを簡単に解説しましょう。
omitとは「省略する」という意味です。

(omit3)とは【3rd】を省略するということになります。
「C(omit3)」は「C」の「ド-ミ-ソ」という構成音の【3rd】である「ミ」を省略するということですから、「ド-ソ」という和音になります。
メジャーかマイナーかを決定づける【3rd】がないわけですから、調性はあいまいになります。
当然元のコードが「C」でも「Cm」でも、(omit3)にすれば同じコードになるということです。
メジャーかマイナーかをはっきりさせたくない、しかしsus4にもしたくない、といった場合に(omit3)はとても効果的です。

この「ド-ソ」というコードはこのように表記することもあります。
ちなみにこれはパワーコードと呼ばれることもあります。
ロック系のギターでよく使われるコードです。

上段は(omit3)のパワーコード、下段はトライアドで【3rd】が含まれています。
微妙な違いかもしれませんが、(omit3)のほうがシンプルで疾走感があるような気がします。
ギターはパワーコードがとても弾きやすいということもありますが、あえて(omit3)にするのはこの疾走感が欲しいからということもあるでしょう。
コードの構成音を増やせば疾走感、もしくはドライブ感みたいなものは失われていきます。
「△7」や「△9」などで試してみるとよく分かると思います。

ギターなどではこのように【Root】をオクターブで重ねることも多いですが、コードネームは変わりません。

このような表記もありますが、これも【3rd】がないということで(omit3)と意味は同じです。

「sus2」というコードがあります。
これは【3rd】がなく【2nd】が含まれるコードです。
※「sus2」に関してはこちらの記事で解説しています。

「Csus2」というコードは、このように「Cadd9」を(omit3)したものと考えることもできます。

ここまでは(omit3)を解説してきましたが、このように(omit5)というコードもあります。

たとえばこのようにメロディーが【6th】の「ラ」の場合、【5th】の「ソ」と全音になってしまうので、(omit5)にしたほうが綺麗に響くことがあります。
というわけで今回はomitコードについて解説しました。
まれに(omit root)という表記もありますが、これは【Root】を省略するということになります。
しかし、omitコードは(omit3)か(omit5)のどちらかがほとんどでしょう。
コードにどうしても【3rd】または【5th】を入れたくない場合は、このような表記法もあるということを覚えておきましょう。
今回の解説動画はこちら↓
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