
ソロピアノのときにスウィング感を出すのに効果的な「ストライド奏法」というものがあります。
しかしかなりのテクニックが必要とされ、また10度を押さえることも多いことから手の大きさも必要とされます。
そこで今回は、ストライド奏法のようですがそこまで難しくなく、それでいてグルーブも出せる奏法をMichel Petruccianiから学びましょう。
はじめに
ストライド奏法とはこのようなものです。

これはOscar Petersonが弾いたフレーズです。
10度を軽々と押さえ、このテンポでこの跳躍はありえないぐらいのすごさです。
普通の人にはちょっと無理でしょう。
※ストライド奏法についてはこちらの記事で基本だけを簡単に解説しています。
ぜひ参考にしてください。
というわけで、これほど難しくなく、しかももっと速いテンポでも弾けそうなMichel Petruccianiのテクニックを2つ紹介しましょう。
テクニックその1
まずはこれを聞いてみてください。

これは全編ソロピアノで弾かれています。
コードはそれほど変わりませんが♩=350というすごいテンポです。
さきほどのOscar Petersonの左手と違うのは、まず1拍めと3拍めは単音で【Root】しか弾いていないということです。
そしてコードは2音しか弾いていません。

「C7」は【7th-3rd】、「C7(#5)」は【#5th-3rd】、「Dm7」は【5th-3rd】、「Dm6」は【6th-3rd】を弾いています。
こう見るとややこしそうですが、「#5」などの特徴のあるコード以外は、【3rd】と【7th】を弾いておけば問題ありません。

そして、どのコードも1拍めの【Root】から2拍めのコードのトップノートまでの間隔は10度しかありません。
これならそれほどの跳躍ではないので、そうとう速いテンポでも弾けるのではないでしょうか。
実際ペトルチアーニもこの奏法を速いテンポで、なおかつコードがあまり変わらない曲によく使用しています。
まとめるとこのようになります。
「C7」でやってみましょう。
1番上の譜面がOscar Petersonなどが弾きそうなフレーズです。
1拍めの【Root】は10度上の【3rd】も同時に弾き、3拍めは単音で【5th】を弾いています。
コードは4声の「C7」です。
そこから・・・
1.【Root】を単音にします。
2.【Root】-「コード」-【5th】-「コード」を【Root】-「コード」-【Root】-「コード」にします。
3.コードをオクターブ下げて【Root】からの間隔を狭くします。
4.コードを【3rd】と【7th】の2音だけにします。
最初のフレーズよりかなりシンプルになり弾きやすくなりました。
テクニックその2
ではもう1つ見てみましょう。

先ほどの例と同じように【Root】を単音で弾き、コードは【5th-3rd】【7th-3rd】など2音だけを弾いています。
違うのはリズムです。
ストライド奏法のように全部の拍を弾くのではなく、1拍めと2拍めのウラだけを弾きます。
3拍め4拍めのスペースがとてもいい感じです。
ストライド奏法ほど忙しくないので、わりと弾きやすいのではないでしょうか。
これもかなり速いテンポで弾けそうですね。
応用編
今回紹介した2種類の弾き方を1曲に同時に使うこともできます。
『枯葉』のコード進行で作ってみました。

最初の8小節は、2番めに紹介した休符を入れるパターンです。
9小節めから4拍全部を弾くパターンになり、また最初のパターンに戻ります。
1拍めと3拍めは単音で【Root】を弾き、コードは最後の小節以外すべて【3rd】と【7th】の2音しか弾いていません。
さいごに
ソロピアノの弾き方はいろいろありますが、今回はストライド奏法ほど難しくなく、ソロピアノでもじゅうぶんにグルーブを出せる左手の弾き方を、Michel Petruccianiのフレーズから紹介しました。
ぜひ一人でピアノを弾くときは試してみてください。
今回の解説動画はこちら↓
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