
アドリブTipsシリーズ、今回は「アルペジオ的フレーズ」です。
- はじめに
- It's All Right With Me/Oscar Peterson
- Happy Birthday Mr.K/Michel Petrucciani
- Humpty Dumpty/Chick Corea
- Well You Needn't/Thelonious Monk
- Simply Bop/Michel Petrucciani
- My Funny Valentine/Herbie Hancock
- さいごに
はじめに
まずはこれを見てください。
アルペジオを使ったアドリブとはこのようなものです。

5小節めの最後の音だけ除いて、3〜6小節めは3音のアルペジオしか弾いていません。

アドリブを作るとき、いろんなスケールを駆使するのもかっこいいのですが、アルペジオ、ようするにコードトーンの分散だけでもかっこいいアドリブは作れます。
これは大げさな例なので、ここまでアルペジオばかり使うということはあまりないでしょうが、部分的にうまく使えば効果的です。
というわけで、ジャズミュージシャンたちが実際に演奏したアルペジオを使ったアドリブをいくつか紹介しましょう。
It's All Right With Me/Oscar Peterson

3〜4小節めの「F」でただトライアドのアルペジオを弾いています。
これ以上ないぐらいのシンプルなフレーズですが、このぐらいテンポが速いとかっこよく聞こえます。
Happy Birthday Mr.K/Michel Petrucciani

これもかなりテンポの速いフレーズです。
1〜4小節めは、最後の音以外「F」のトライアドのアルペジオしか弾いていません。
これはブルース形式の曲で、2小節めのコードは「B♭7」なのですが、アドリブフレーズは「F7」っぽかったり「B♭7」っぽかったりと自由に弾いているようです。
5〜6小節めは「B♭」のトライアドのアルペジオだけを弾いています。
Humpty Dumpty/Chick Corea

「Dm7」では「9-7-5」というアルペジオ、「Bm」ではトライアド、「A♭m7」では「1-2-5」というアルペジオを使っています。
このように「1-3-5」というトライアドだけではなく、いろいろ工夫すると幅が広がります。
Well You Needn't/Thelonious Monk

3〜4小節めの3拍めまでは「F6」のアルペジオを弾いています。
いかにもモンクといったフレーズです。
このように、4声のアルペジオも3声とはまた違っていいですね。
Simply Bop/Michel Petrucciani

これも4声でアルペジオを弾いています。
しかも1つのコードにたいして1回ずつ弾いているだけです。
最後は「C#m7(♭5)-F#7」にたいして「Bm7」のアルペジオを弾いていますが、これはアウトしています。
My Funny Valentine/Herbie Hancock

これは「G7」で「E♭」のトライアドを弾いています。

これは「G7」にたいして【♭13】【Root】【#9】を弾いていることになります。
とても浮遊感があるかっこいいフレーズです。
このようにアッパーストラクチャートライアドのアルペジオがすぐ使えると、アドリブにとても役に立ちます。
※アッパーストラクチャートライアドに関してはこちらの記事を参考にしてください。
さいごに
今回はアルペジオだけを使ったフレーズを紹介しました。
アッパーストラクチャートライアドを使った少し難しいものも1つありましたが、それ以外はただのトライアドだったり4声のコードをアルペジオにしただけだったりと理論的には簡単なものばかりでした。
超一流の天才ピアニスト達も、こんなシンプルなフレーズを使うということです。
難しいスケールを使うだけではなく、こんな単純なアプローチもあるということを覚えておくといいと思います。
今回の解説動画はこちら↓
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