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【初心者の作曲におすすめ♪】The Beatlesの素晴らしきメロディー【テンション編】【YouTube連動】

ビートルズの素晴らしきメロディー【テンション編】ということで、今回はビートルズのメロディーにおけるテンションの使い方を初心者向けに紹介したいと思います。

シンプルなコードの上に絶妙なテンションを乗せる素晴らしいセンスを実際の曲の中で見ていきましょう。

Jazzにあまりくわしくない初心者がメロディーを作るときには非常に役に立つと思うので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

はじめに

メロディーにおけるテンションの使い方はいろいろありますが、今回は2つの使い方を紹介します。

 

まずはこのように、テンションが隣のコードトーンに解決するテンションリゾルブという使い方です。

テンションが強拍にあることで緊張感が生まれ、それがコードトーンに解決することによって安定感が生まれます。

 

この例では、最初の2つは【9th】が隣のコードトーンに解決しています。

最後の1つもコードトーンである【5th】に解決してはいますが、隣の音ではなく4度も跳躍しているので、これはテンションリゾルブと言うべきではないでしょう。

聞いた感じも3つめだけ全然違うことがわかると思います。

このように跳躍するほうがテンションの存在感は増します。

例えばこれを見てください。

 

上の例ではテンションが必ず隣のコードトーンに解決していますが、下の例ではテンションは解決しないままフレーズが進んでいきます。

このほうがテンションが際立つ感じがすると思います。

 

このフレーズは【9th】が隣の【3rd】に、【11th】が隣の【5th】に解決してはいますが、テンションが弱拍であることと、前後がコードトーンにはさまれていることからテンションリゾルブの緊張感はありません。

このようなものもテンションリゾルブとは言わないほうがよいでしょう。

 

※テンションリゾルブに関してはこちらの記事でくわしく説明しています。

 

今回は、特にフレーズのアタマがテンションから始まっているものを紹介したいと思います。

 

そして今回紹介するもう1つは、このようにテンションがどこにも解決しない使い方です。

緊張感が続きますが、ちょっとおしゃれにも感じます。

こちらの使い方に関してはフレーズのアタマに限らず、解決しないテンションが使われているものを紹介しましょう。

 

というわけで、この2つのテンションの使い方をビートルズの曲の中で見ていきましょう。

この2つの使い方はJazzのアドリブなどではごく普通なのですが、ビートルズのようなJazz理論などとは無関係に見えるポップスバンドが自然に使っているところにセンスを感じます。

 

この左のようにコードに【9th】の「レ」の音が入っていれば、それをメロディーに使ったり歌ったりすることはわりと簡単かもしれません。

しかしビートルズは右のようなシンプルなコード、ようするに「ドミソ」しか鳴ってないところでも「レ」をメロディーに使えるというところがすごいところです。

 

前置きはこれぐらいにしてさっそく曲の中で見ていきましょう。

まずは誰もが知る有名曲からです。

 

Yesterday

1小節めと3小節めが【9th】から【Root】へのテンションリゾルブです。

【Root】と【5th】だけのイントロから、いきなり【9th】の音でメロディーが始まるというところが素晴らしいセンスだと思います。

聞き慣れているせいか特にテンションを使っているという感じはしませんが、試しに【9th】を使わず【Root】に置き換えてみるとよくわかります。

 

これでは名曲が台無しですね。

 

And I Love Her

【9th】がすぐ下の【Root】に解決するという典型的なテンションリゾルブです。

これも試しにテンションリゾルブをやめてみましょう。

 

【9th】を使わず、ただ【Root】に進行した場合はこのようになります。

これでも別におかしくはありませんが、面白いフレーズではありません。

オリジナルのテンションリゾルブがいかに効果的だったかがよくわかります。

 

I'm So Tired

これも2小節めの「A」では【9th】が【Root】に解決しています。

5小節めの「D」では【9th】は解決しないまま【6th】に進行し、それから【5th】に進行します。

【6th】と表記しましたが、これは【13th】から【5th】のテンションリゾルブと解釈することもできます。

どちらにしてもこの「シ」は「D」のコードトーンではないので緊張感は出ます。

 

In My Life

2小節めの「A」では【9th】が【Root】に解決しています。

3小節めの「A7/G」では【9th】は【3rd】に解決しています。

4小節めの「D」では【6th】が「6-7-6」と動き「Dm」の【5th】に解決しています。

コードにたいして【6th(13th)】からフレーズを始めるのもまた、なかなかいいサウンドになります。

 

Not A Second Time

これも4小節めは【9th】から【Root】へのテンションリゾルブです。

6小節めの「Am7」では【11th】から【5th】へ解決しますが、そのあとまた【11th】に進行したままフレーズが終わります。

テンションが解決しないままフレーズが終わるというのは、浮遊感があってかっこいいですね。

 

Think For Yourself

これはジョージの曲です。

1小節めはいきなり【11th】から入り【3rd】に解決しています。

そのあと【9th】に進行しますが、それが解決しないまま同じ「シ」の音で次の小節に入っているところがおしゃれです。

4小節めはシンコペーションしていますが、【9th】から【Root】へのテンションリゾルブです。

ジョンやポールの影に隠れがちですが、ジョージもやはり天才ですね。

 

You're Gonna Lose That Girl

テンションではありませんが、「E」でいきなり【6th】から入り、すぐ【3rd】に進行するところがかっこいいですね。

4小節めの「F#m」は【9th】から【Root】へのテンションリゾルブですが、【9th】の音価が長いので、解決しないテンションとしても解釈できそうです。

【9th】が延びているときの緊張感がとてもいい感じです。

 

Your Mother Should Know

これもテンションではありませんが、2小節めに【△7th】から入るのがおしゃれです。

4小節めでは【11th】から【5th】に解決するテンションリゾルブです。

そのあとまた【11th】が【3rd】に進行していますが、ここはフレーズの途中なのでテンションリゾルブという感じはしません。

 

She's Leaving Home

11小節めの「B7」で【9th】から入りますが、これはどこにも解決しません。

15小節めの【9th】は一応【Root】に解決していますが、解決が遅いのでテンションリゾルブというよりは11小節めと同じようなサウンドに聞こえます。

 

Maxwell's Silver Hammer

5小節めの「A7」は【9th】から入っていますが、隣の音ではなく【7th】に進行しています。

4拍めウラから6小節めにかけても【9th】が強調されたフレーズになっています。

今回の主旨とは少し外れますが、「B7」の最後の音が【♭9th】なのもおしゃれです。

 

I'm Down

いきなり【9th】から入ってそれを4回連発したあと、4拍めウラでやっと【Root】にテンションリゾルブしています。

3小節めも全く同じです。

これも解決が遅いので、テンションリゾルブというより解決しないテンションといった感じに聞こえます。

譜面で見るとシンプルなメロディーですが、アタマからいきなり【9th】だけを歌うというのはなかなか思いつかないかもしれません。

 

A Day In The Life

1小節めの「Bm」は【11th】から入っていますが、跳躍して【Root】に進行しているのでテンションリゾルブではありません。

4小節めはギターのコードに【9th】が含まれているので、「Am9」というコードネームにしてあります。

メロディーでは【9th】がどこにも解決しないままフレーズが終わっていて、とてもおしゃれに聞こえます。

 

さいごに

ビートルズの曲におけるテンションの使い方を紹介しました。

別に【Root】から入るメロディーがかっこ悪くて、テンションから入るとかっこいいというわけではありません。

ビートルズにはコードトーンから始まるメロディーも多くあります。

きっとテンションもコードトーンも全く同じように扱えたのでしょう。

そこが天才的なところです。

普通の人は「ド-ミ-ソ」という和音が鳴っているところに「レ」は使いにくいものです。

しかしこういうテクニックを知ることにより天才と同じようなことができるのですから、学ぶにこしたことはないでしょう。

ぜひ作曲のときにはテンションを意識して使ってみてください。

 

今回の解説動画はこちら↓

 

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