
コンピングだけに特化した「Learn Comping」シリーズ、第1回めはHank Jonesを取り上げてみたいと思います。
今回のコンピング
ではまず今回取り上げる曲を聴いてみてください。

Cannonball Adderleyの『枯葉』です。
『枯葉』といえばこれ!というぐらいの超名演です。
今回は、ピアノソロが終わったあとの最後のテーマからアタマ8小節を取り上げます。
最小限のプレイですが、ツボを押さえたJazzのコンピングのお手本のような演奏です。
分析
では細かく見ていきましょう。
まずは1〜5小節めです。

左手は【Root-7th】もしくは【Root-3rd】を弾いています。
2小節めの「Cm7」では【9th】が付加されています。
そのあと3小節めにくるはずの「F7」は【♭9th】と【#11th】が付加され、それが8分音符1つぶん前に弾かれています。
そして本来の「F7」の小節では何も弾いていません。
ようするに、1つのコードにたいして短い音価で1回弾いただけということになります。
1つのコードにたいしてそんなにいっぱい弾かなくても、これでじゅうぶんということですね。
5小節めの「E♭△7」も【9th】が付加され、これも同じように8分音符前に弾かれています。
これはJazzのコンピングではとてもよく使われ、ピアノのアドリブの左手などもこのように次のコードを8分音符早く弾くということがとても多いので、ぜひ覚えておきましょう。
それだけでかなりJazzっぽく聞こえます。
しかしベースは4分音符を弾いているだけで、シンコペーションはしないので当然ぶつかります。
でもそれは全く気にすることはありません。
5小節めの「E♭△7」は【9th】を弾いていないので、前の小節からトップノートが「ファ-レ」と動き、少し変化がついています。
では、全体でいうと6〜9小節めにあたる次の4小節を見てみましょう。

「Am7(♭5)」も左手は【Root-7th】を弾いています。
2小節めの「D7」は左手が【Root-3rd】で、右手には【#9th】が付加され、また8分音符前に弾かれています。
そして先ほどの「F7」のように、本来の「D7」の小節では何も弾いていません。
逆に次の「Gm」ではけっこう自由に遊んでいる感じです。
右手や左手を交えて「6-△7-7-6」というクリシェのような動きをつけています。
同じコードが続くときにクリシェを取り入れるというのは、よく使われるハーモナイズです。
さいごに
というわけでHank Jonesのコンピングを紹介しました。
今回取り上げた部分はソリストを派手に盛り上げるというより、クールにサポートしている演奏でした。
たくさん弾くのではなく、音が少ないことにより絶妙な間ができて、地味ではありますがセンスよく聞こえたのではないでしょうか。
そのあたりはとても参考になることと思います。
今回の解説動画はこちら↓
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ブログやYouTubeで使っているRhodesの音は全てこのKeyscapeを使用しています。
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