
アドリブTipsシリーズ、今回は「Swing、時々Even」です。
アドリブだけではなくテーマを弾くときなどにも使えるので、ぜひ最後までご覧下さい。
- はじめに
- Come Rain Or Come Shine/Bill Evans
- Five Spot After Dark/Curtis Fuller
- Four/Miles Davis
- Isn't It Romantic?/Bill Evans
- You'd Be So Nice To Come Home To/Art Pepper
- さいごに
はじめに
まずはこれを見てください。

4-beatのJazzはこのようにswing、ようするに8分音符をハネて演奏するのがあたりまえです。
そこで今回は何も考えずにただあたりまえのようにハネるのではなく、ちょっとひと工夫してみましょう。
例えばこのような感じです。

2小節めの1〜3拍めだけswingをやめ、even、ようするにハネない8分音符にしてみました。

他にもこのように表記される場合がありますが、今回は1番簡単なevenとだけ書く表記に統一します。

swingからevenにすると、突然ちょっとブレーキがかかったようなサウンドになります。
この例ではスタッカートにしてありますが、別にレガートでもかまいません。
ようするに今回の主旨を簡単に言うと「swingの中に時々evenを取り入れてみよう」ということです。
その際、ベースやドラムがswingしていても全く気にすることはありません。
この突然evenにするテクニックは実際にもよく使われています。
ここからは、素晴らしいジャズミュージシャンたちが実際に演奏したフレーズをいくつか紹介したいと思います。
Come Rain Or Come Shine/Bill Evans

5小節めだけ急にevenになっています。
前後の小節はふつうにハネているので、突然evenになるとハッとしますね。
Five Spot After Dark/Curtis Fuller

3〜4小節めと5小節めの2〜3拍めだけevenになっています。
これはレガートで演奏されているので、swingからの変化の度合いで言うと、スタッカートより少し弱めかもしれません。
それでもハネているところとは明らかにノリが違います。
Four/Miles Davis

これはピックアップシリーズでも取り上げたことがあるのですが、ピックアップ丸ごとevenで演奏されています。
ピックアップであえてブレーキをかけてしまうセンスが面白いですね。
ピックアップソロの記事はこちらです。
Isn't It Romantic?/Bill Evans

これまでのものと違い、これはアドリブではなくテーマ部分です。
それまではswingしているのですが、4小節めの1〜2拍めだけ突然evenにしています。
これもとくにevenにする必要はない場所なのですが、その結果この部分のメロディが強調されている感じがします。
このテクニックはこのようにアドリブソロに限らず、テーマなどにも使えるということです。
You'd Be So Nice To Come Home To/Art Pepper

これは最後のテーマが終わってEndingに向かっているところです。
5小節めから6小節めの3拍めまでevenのフレーズになっています。
これもフレーズの前後やアレンジなどを見ると、ここでevenにする必要は全くないのですが、これがセンスのいいところです。
あまりにもうまくハマっているので聞き慣れているということもあるでしょうが、ここはもうevenにする以外考えられないという感じです。
さいごに
今回はswingからいきなりevenになるフレーズを紹介しました。
コードやスケールではなくリズムで少し変化を与えるこのテクニックは、長いアドリブの中ではとても有効です。
理論的には何も考えることがないので、とても取り入れやすいと思います。
ぜひ一度試してみてください。
今回の解説動画はこちら↓
-------------------------------------------------------
鍵盤楽器がとにかくたくさん入った素晴らしい音源です!!
ブログやYouTubeで使っているRhodesの音は全てこのKeyscapeを使用しています。
|
Spectrasonics スぺクトラソニックス / Keyscape コレクターキーボード音源【お取り寄せ商品】
|