わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

【天才たちのワンフレーズ】Oscar Peterson Vol.3【YouTube連動】

「天才たちのワンフレーズ」シリーズ、今回はOscar Petersonのフレーズを紹介します。

 

 

今回のフレーズ

ではまず今回のフレーズです。

 

これは『Billie's Bounce』でのアドリブです。

ご存じの通りこの曲は12小節のブルースですが、この譜面はその中の9〜12小節の部分です。

この4小節の中から、今回は1〜2小節めの「 Ⅱ-Ⅴ 」でのフレーズを紹介しましょう。

 

フレーズ分析

ではフレーズを細かく見ていきましょう。

 

メカニカルな感じで全くブルースっぽくはないフレーズです。

そしてアウトしているようなしてないような、ちょっと不思議な感じですね。

しかし組み立て方はシンプルです。

これを見てください。

 

1小節めから2小節めの3拍めまでは、全てこのような音型になっています。

2小節めの4拍めだけは少し違うのですが、とりあえず今は除外して考えます。

最初の音を【Root】とすると「Root-2-3-Root」または「Root-2-♭3-Root」という形です。

コードでいうと「C」と「Cm」と言ってよいでしょう。

 

今回のフレーズをこれにならってコードネームをつけるとこうなります。

 

わかりやすくするため調号ではなく臨時記号で書いてみました。

【Root】を「1」とすると、「Gm」だけは「1-2-♭3-1」、その他はどれも「1-2-3-1」という音型になっています。

最初の「B♭」や「Gm」、そして「C」は「Key=F」の中の音しか使っていないので理解できるのですが、「A♭」や「E」はどこから来ているのでしょうか。

 

その前にまずこれを見てください。

 

ここでのコードは「Gm7-C7」という「 Ⅱ-Ⅴ 」です。

しかし今回のフレーズにおいては「Gm7」は2拍だけで、1小節めの3拍めからは「C7」と解釈するとわかりやすいでしょう。

 

このように「 Ⅱ-Ⅴ 」の「 Ⅱ 」が「 Ⅴ 」まで食い込んだり、今回のように「 Ⅱ 」の途中から「 Ⅴ 」にしてアドリブするということはよくあります。

 

では改めて今回のフレーズを見ていきましょう。

 

「Gm7」は「 Ⅱ 」ですから当然ドリアンを使います。

最初に「B♭」や「Gm」の「1-2-3-1」または「1-2-♭3-1」というふうに言いましたが、今回のフレーズにおいて、ここはそれほど重要ではないので、「ドリアンを少しメカニカルに弾いた」という解釈でも問題ないでしょう。

 

では「C7」でのフレーズを見ていきます。

 

2小節めの4拍めだけを除いて「C7」で使われている音はこれだけです。

これらは全てホールトーンスケールに含まれます。

 

ドミナントにホールトーンスケールを使うことはよくあります。

今回のフレーズは『Billie's Bounce』のようなブルースに、16分音符のメカニカルなフレーズでホールトーンスケールを使っているというのが面白いところです。

 

ちなみに2小節めの4拍めはこのようになっています。

 

この4つの音が入っているスケールは・・・

 

この2つになります。

しかし今回の分析にこの部分は重要ではないので、参考程度でいいと思います。

 

まとめ

では簡単に、今回のフレーズを応用するための作り方をまとめてみましょう。

 

改めて「C7」で作ってみます。

まず「C7」から同じルートをもつ「Caug」を想定し、その構成音である【Root】【3rd】【#5th】を取り出します。

※ここで便宜上【#5】の「#ソ」を異名同音である【♭6】の「♭ラ」に置き換えます。

それぞれの音から「1-2-3-1」という音型を作ります。

という流れです。

それぞれの最初の音を【Root】と考え、「C」「E」「A♭」というコードでできていると考えると簡単だと思います。

 

では「G7」でもやってみましょう。

 

「Gaug」を想定し、その構成音である【Root】の「ソ」、【3rd】の「シ」、【#5th】の「♭ミ」を取り出します。

※ここで便宜上【#5】の「#レ」を異名同音である【♭6】の「♭ミ」に置き換えます。

それぞれの音から「1-2-3-1」という音型を作ります。

コードをつけるとすると「G」「B」「E♭」となります。

そしてその3種類のモチーフをつなげて弾きます。

 

応用例

では応用例をいくつか作ってみましょう。

今回のフレーズを使う部分は「G7」に統一します。

 

先ほどの「まとめ」でもやった通り、使う音はこれだけです。

「G」「B」「E♭」それぞれのコードの「1-2-3-1」を使うと覚えておきましょう。

 

では1つめです。

 

今回のフレーズは1つのモチーフが4つの音で作られていますが、それを3連符の4つどりで使ってみました。

このように16分音符以外にも使えます。

 

「Key=Cm」の「G7」に使ってみた例です。

マイナーキーのドミナントに使っても面白いと思います。

 

今回の「1-2-3-1」というモチーフを「3-2-1-3」に反転させてみました。

他にも「2-3-1-3」「1-3-2-3」などいろいろ作ることができるので、ぜひ試してみてください。

 

さいごに

今回はOscar Petersonのワンフレーズを紹介しました。

作り方はわりとシンプルなので応用しやすいと思います。

ドミナントコードのときはいつでも使えるので、アドリブのネタとして持っておくといいでしょう。

 

今回の解説動画はこちら↓

 

-------------------------------------------------------

鍵盤楽器がとにかくたくさん入った素晴らしい音源です!!

ブログやYouTubeで使っているRhodesの音は全てこのKeyscapeを使用しています。

Spectrasonics スぺクトラソニックス / Keyscape コレクターキーボード音源【お取り寄せ商品】