今回はペルシアンスケールを紹介しましょう。
名前の通り、ペルシャ地方で使われる音階です。
これがペルシアンスケールと呼ばれるものです。
インド音楽の旋法であるラーガと呼ばれるものの中にも同じものがあります。
このスケールもペルシアンスケールと呼ばれることがあります。
これはジプシースケールの中に全く同じものがありますので、今回は取り上げません。
※ジプシースケールはこちらの記事を参考にしてください。
ではあらためてこちらの譜面で度数を見てみましょう。
【3rd】を見てわかるように、これはメジャー系のスケールです。
【♭2nd】【♭5th】【♭6th】が含まれていながら【△7th】が含まれているところが非常に独特なスケールです。
ロクリアンの【3rd】と【7th】がそれぞれ半音上がったもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
このスケール上にコードを作るとこのようになります。
コードネームをつけられないようなものもありますが、無理矢理つけてみました。
3声でも4声でも、とても変わった使いにくそうなコードばかりが並んでしまいます。
3度積みにこだわらなければ、このようなコードも作ることができます。
見やすくするため異名同音でも書いてみました。
「C#m」や「E」などシンプルなコードも作れることがわかります。
しかしこのような民族的な音楽にはそもそもコードという概念はあまりなく、ワンコードでモード的な使い方をしたほうがそれっぽい雰囲気が出ると思います。
とは言え、それでは応用しにくいので、スケール上のコードだけを使ってサンプルを作ってみましょう。
やはりかなり特殊なスケールなので、なかなか歌ものに使うのは難しいかもしれません。
トニックに【♭5th】が含まれているのも使いにくいところです。
しかし「C(♭5)」といっても、必ず【♭5th】を弾かなければいけないわけではありません。
【♮5th】を弾かなければいいだけです。
というわけであえてこのように【Root】と【3rd】の「ド」と「ミ」だけ弾くのもいいでしょう。
コードに【♭5】を入れるより、ずいぶん聴きやすくなったのではないでしょうか。
しかしどのスケールとも違う独特なサウンドは、とても不思議で面白いと思います。
歌ものならイントロや間奏だけに使うのもいいのではないでしょうか。
あまり使う機会はないかもしれませんが、知識として知っておくといつか役立つかもしれません。
今回の解説動画はこちら↓
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