今回は「ジャズマイナースケール」というものを紹介しましょう。
マイナースケールには3種類あります。
「Key=Am」で見てみましょう。
違いは「ファ」と「ソ」に「#」がつくかつかないかです。
「ハーモニックマイナー」は「ソ」にだけ「#」がつきます。
「メロディックマイナースケール」は「ファ」と「ソ」に「#」がつくのですが、下行するときには両方とも「♮」になります。
そしてこの「メロディックマイナー」の上行形と下行形を同じにしたものが「ジャズマイナースケール」です。
これなら上行も下行も気にしなくていいので簡単ですね。
構成音はこうなっています。
テンションとしては【9th】と【11th】があり、さらに【6】と【△7】があります。
「スケールトーン7thコード」はこのようなものになります。
「△7(#5)」があったり「m7(♭5)」が2つあったりと、ちょっと変わった組み合わせになっています。
特徴としてはトニックマイナーが「Am△7」になることです。
しかし下の譜面のようにトニックが「Am6」になることもあります。
トニックが「m6」になっているときは「ジャズマイナー」を使っているのだと理解しましょう。
しかし、実際に曲に使う場合は最初から最後まで「ジャズマイナー」じゃないといけないわけではありません。
「ナチュラルマイナー」「ハーモニックマイナー」「ジャズマイナー」を自由にミックスして使ってかまいません。
「Key=Am」で見てきましたが、ちょっとここで「Cジャズマイナースケール」を見てみましょう。
これを見るとわかるように「Cメジャースケール」の【3rd】が半音下がっているだけです。
メジャースケールがわかれば【3rd】を半音下げるだけで「ジャズマイナー」になるので非常に見つけやすいですね。
「ジャズマイナー」は文字通りジャズによく使われるスケールですが、ポップスにもじゅうぶん使えます。
ぜひマスターしてみてください!
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