ピアノトリオなどでテーマやアドリブを弾くときの「左手」をマスターするための練習法です。
今回はオルタードテンションを覚えましょう。
はじめに
Jazzピアノを演奏するときは右手でテーマやアドリブを弾き、左手でバッキングをするというのが一般的です。
このように左手がときどき入るだけで、ハーモニーとグルーブ感を同時に加えることができます。
今回は理論やリズムについては詳しく解説はしませんが、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
フレーズ解説
ではさっそく、左手のバッキングを覚えるためのフレーズを紹介しましょう。
今回はオルタードテンションが入った【 Ⅴ 】をマスターしましょう。
※ナチュラルテンションが入った【 Ⅴ 】をマスターするための記事はこちら↓
このようなフレーズで覚えていきましょう。
右手は【 Ⅱ-Ⅴ 】の代表的なフレーズになっています。
楽器を問わず使える定番フレーズなので、ぜひついでに覚えてしまいましょう。
今回もサークルオブ5thに沿って時計回りに進行していきます。
まず「Dm7-G7-C△7」と【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】を弾きます。
そして「C△7」から同じ【Root】の「C7」に進行し、そこからドミナントモーションで「Fm7」に進行します。
その「Fm7」をまた新たな【 Ⅱ 】と考え、そこから【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】を作りつなげていきます。
「Dm7-G7」から始まるパターン、「Gm7-C7」から始まるパターン、「Cm7-F7」から始まるパターンの3種類で全ての【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】がマスターできます。
練習用の譜面にはテンションは表記しませんが、ここで説明しておきましょう。
【 Ⅱ 】と【 Ⅰ 】には【9th】が入っています。
そして【 Ⅴ 】には【♭9th】【♭13th】、【 Ⅰ7 】には【♭9th】というオルタードテンションを付加しています。
リズムのポインントは【 Ⅴ 】【 Ⅰ7 】、そして3小節めからの【 Ⅱ 】が半拍前から入ってきているということです。
【 Ⅰ7 】だけは少し長めの音価になっています。
1小節めだけは左手がアタマから入ってきます。
実際に弾いてみよう
それでは実際に見ていきましょう。
※ 「カラオケ音源」と「MIDIデータ」を貼っておきますのでご自由にダウンロードしてお使いください。
EX.1
まずは「Dm7-G7」から始まるパターンです。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
EX.2
「Gm7-C7」から始まるパターンです。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
EX.3
「Cm7-F7」から始まるパターンです。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
さいごに
オルタードテンションは最初とっつきにくいかもしれませんが、指で覚えてしまえばそれほど難しくはありません。
しかし、そうなるためには覚えるまで何度も弾くしかありません。
ぜひ繰り返し弾いてみてください。
いつのまにかコードネームを見たとたん、弾けるようになっていることでしょう。
今回の解説動画はこちら↓
一部を除き、ほとんどこちらのピアノ音源を使用しています。
音がいいわりに動作が軽いので気に入っています。
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