【弾いて覚える】モントゥーノ(トゥンバオ)シリーズのVol.04です。
トゥンバオの詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。
パターンの解説
今回はこのようなパターンを覚えましょう。
少し複雑なので難しいかもしれませんが、そのぶんかっこいいのでぜひマスターしてください。
これは「Key=Cm」の【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】です。
【 Ⅰ 】は2小節あるので、全部で4小節パターンということになります。
左手の音域が高いので少し見にくいかもしれません。
このフレーズだとこのように記譜することが多いと思いますが、今回はあえて3拍めアタマは休符にしてみました。
3拍めウラの4分音符はわりと短めに、8分音符と同じぐらいの長さにしたほうがよいでしょう。
1小節めと3小節めの4拍めウラはシンコペーションしますが、この音符はわりと長めのほうがかっこいいと思います。
ではまず右手だけを見てみましょう。
音域を1オクターブ下げて見ていきます。
まず「Dm7(♭5)」の【3rd】をオクターブで弾き、アルペジオで「3-5-7-3」と弾きます。
【3rd】は2回ともオクターブになっています。
次に「G7」の 【Root】である「ソ」に「ファ-#ファ-ソ」とクロマチックアプローチします。
1小節めの4拍めウラから「G7」のフレーズが始まっているということです。
そしてその「ソ」から「ソ-シ-レ-ファ」と「G7」のアルペジオを弾きます。
「ソ」と「ファ」はオクターブになっています。
そして先ほどと同じように「Cm」の【5th】である「ソ」に「ファ-#ファ-ソ」とクロマチックアプローチします。
3小節めは「ソ-ド-♭ミ-ソ」と「Cm」のアルペジオを弾きます。
「ソ」は両方ともオクターブです。
そのあとまたオクターブで「♭ラ」を弾きますが、これは「Cm」にたいしてはアボイドです。
しかしすぐ「ソ」にクロマチックアプローチするので、外れては聞こえません。
「Cm」にたいして【♭13th】になるこの音は、マイナー感を強く出します。
4小節めも「ド-♭ミ-ソ」と「Cm」のアルペジオを弾きます。
最後はオクターブで「ソ-#ファ-ファ」とクロマチックで下行します。
このあたりは次のコードがなにかによって変わってきますが、この4小節を繰り返す場合はこのままできれいにつながると思います。
左手はまず右手と全く同じフレーズを1オクターブ下げます。
そして右手ではオクターブで弾いていた音を、左手ではオクターブの上の音だけを省き単音にします。
作り方
ではキーを変えてあらためて作り方を解説しましょう。
「Bm7(♭5)-E7-Am」という「Key=Am」の【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】でやってみます。
まず「Bm7(♭5)」の【3rd】である「レ」をオクターブで弾き、アルペジオで「3-5-7-3」と弾きます。
【3rd】はオクターブになリます。
そして「E7」の 【Root】である「ミ」に向かって「レ-#レ-ミ」とクロマチックアプローチします。
そしてその「ミ」から「ミ-#ソ-シ-レ」と「E7」のアルペジオを弾きます。
ここでは「ミ」と「レ」がオクターブになります。
そして「Am」の【5th】である「ミ」に「レ-#レ-ミ」とクロマチックアプローチします。
3小節めは「ミ-ラ-ド-ミ」と「Am」のアルペジオを弾きます。
そのあとオクターブで「ファ-ミ」と弾いたあと「ラ-ド-ミ」と「Am」のアルペジオを弾きます。
最後はオクターブで「ミ-#レ-レ」とクロマチックで下行します。
左手は右手のフレーズを1オクターブ下げ、さらにオクターブで弾いていた上の音を消します。
それを右手と同時に弾けば完成です。
覚えるための練習法
全てのキーで覚えるのはなかなか大変なので【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】を連続させ練習してみましょう。
【D-G-C-F】と5度下に進んでいきますが、これを【Dm7(♭5)-G7-Cm】にして、そこから解決する「Cm7」を新たな【 Ⅱ 】と考え、【Cm7(♭5)-F7-B♭m】という【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】を作りつなげていきます。
【 Ⅰ 】から新たなキーの【 Ⅱ 】へは全音下がるだけなので弾きやすいと思います。
サークルオブ5thを【Dm7(♭5)-G7】から始まり1周するパターンと【Gm7(♭5)-C7】から始まり1周するパターンの2種類で、12個全ての【 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ 】が出てきます。
※ 「カラオケ音源」と「MIDIデータ」を貼っておきますのでご自由にダウンロードしてお使いください。
それではつなげて弾いてみましょう。
EX.1
まずは【Dm7(♭5)-G7】から始まるパターンです。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
EX.2
次は【Gm7(♭5)- C7】から始まるパターンです。
カラオケ音源↓
MIDIデータ↓
さいごに
今回のパターンはかなり複雑で難しいと思います。
最初はかなりテンポを落として弾いてみましょう。
ブログに置いてあるMIDIファイルはピアノの右手と左手を別トラックにしてありますので片手ずつ練習してみてください。
今回の解説動画はこちら↓
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