今回はペンタトニック上に作ったコードで、簡単にビートルズっぽい進行を作るという方法を紹介しましょう。
もちろんビートルズっぽいというだけではなく、いろいろ応用できるのでぜひ最後までご覧下さい。
はじめに
例えばこのようなコード進行が簡単に作れます。
なんとなくビートルズっぽく感じませんか?
では作り方を解説していきましょう。
ペンタトニック上にコードを作る
「Key=C」なら、まずCマイナーペンタトニックを想定します。
メジャーキーなのに、使うのはマイナーペンタトニックというのがポイントです。
これだけならブルースやジャズにもよく使うごく普通のテクニックです。
しかし今回はそれだけではなく、マイナーペンタトニックの構成音5つにそれぞれその音をルートとするメジャートライアドを作ります。
「Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ」である「C」「F」「G」は、トニック、サブドミナント、ドミナントという「Key=C」の中ではごくあたりまえのコードです。
しかし「♭Ⅲ」と「♭Ⅶ」は本来「Key=C」の中には出てこないコードです。
この2つのコードがビートルズっぽく聞こえるわけです。
それぞれのコードの構成音をCメジャースケールの度数で見るとこのようになります。
「E♭」に含まれる【♭3、♭7】、そして「B♭」に含まれる【♭7】が「Key=C」の中にはない音です。
これは「Key=Cm」からの借用とも解釈できますし、「C」というコードにたいしてのブルーノートという解釈もできます。
「Key=F」だとこのようになります。
Fマイナーペントニックのそれぞれの音をルートにもつ5つのコードを導き出すわけです。
そしてこれら5つのコードを組み合わせて進行を作ります。
コード進行の例
この5つのコードだけを使ったコード進行の例を紹介しましょう。
1.「♭Ⅲ」を使った例
2.「♭Ⅶ」を使った例
3.「♭Ⅲ」「♭Ⅶ」の2つを使った例
これらはほんの一例で、もっといろんなバリエーションが作れますので、いろんな組み合わせを試してみてください。
7thを加え4声にする
これまではトライアドで解説してきましたが、【7th】を加え、4声にすることもできます。
これは全てのコードを【7th】にしました。
よりブルージーになった気がします。
もちろんこのようにトライアドと7thコードを混在させるのもありです。
△7を加える
このように【△7】を使うのもいいでしょう。
ビートルズっぽくはないですがお洒落な感じになりました。
さいごに
今回はメジャーキーの曲にマイナーペンタトニックを想定し、その上にコードを作るというテクニックを紹介しました。
この5つのコードを組み合わせればビートルズっぽいコード進行が簡単に作れますが、それだけに限らずいろんな使い方が出来ます。
もちろん曲の最初から最後まで5つのコードで作らなければいけないわけではありません。
Aメロだけは5つのコードで作り、Bメロはまた違うコードで作るなどすればかなりのバリエーションが得られると思います。
ぜひいろんな使い方を試してみてください。
今回の解説動画はこちら↓
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