アドリブTipsシリーズ、今回は「いきなりオクターブ」です。
ほんのちょっとしたことなのですが、なかなか効果的なのでぜひ最後までご覧下さい。
- はじめに
- The Touch Of Your Lips/Bill Evans
- Autumn Leaves/Herbie Hancock
- She Did It Again/Michel Petrucciani
- A Foggy Day/Red Garland
- Dinah/Thelonious Monk
- People/Oscar Peterson
- I Got It Bad And That Ain't Good/Oscar Peterson
- まとめ
- さいごに
はじめに
まずはこの譜面を見てください。
このように、単音でできているフレーズの一部の音符だけをオクターブにするテクニックがあります。
ポイントは元のフレーズのオクターブ下の音を足すことです。
オクターブ上でも悪くはないかもしれませんが、とても弾きにくいでしょう。
単音でアクセントをつけるのとはまた違う表現ができて、フレーズの幅を広げることができます。
今回はこのテクニックを偉大なジャズピアニスト達から学びたいと思います。
ではさっそく見ていきましょう。
The Touch Of Your Lips/Bill Evans
このように、フレーズの最初の音だけをオクターブにするのがもっともシンプルな方法でしょう。
演奏も簡単で弾きやすいと思います。
Autumn Leaves/Herbie Hancock
このように、駆け上がって最後の音をオクターブにするというのはとてもよく使われます。
単純なフレーズもセンスよく聞こえます。
She Did It Again/Michel Petrucciani
このぐらいテンポが早いとオクターブが連続するフレーズは弾けませんが、このように1つの音だけをオクターブにするのは簡単だと思います。
1音だけオクターブにすることでちょっとした変化がついていいですね。
A Foggy Day/Red Garland
オクターブにすることで強調したい音が目立ってきます。
7小節めの「D7」のようにアルペジオのトップノートだけをオクターブにする使い方もよく見られます。
Dinah/Thelonious Monk
リズミックなアクセントがほしいときにもオクターブは有効です。
People/Oscar Peterson
オクターブが半音で上行しています。
クロマチックアプローチの音が強調されて面白い効果が出ていると思います。
I Got It Bad And That Ain't Good/Oscar Peterson
このようにバラードにもとても効果的です。
上がりきった音だけではなく、その2つの前の音からオクターブにしています。
最後のオクターブトレモロもすごくいい感じです。
まとめ
では代表的で使いやすいものをまとめてみましょう。
(1)フレーズのアタマの音をオクターブにする
(2)上行したあとのトップの音をオクターブにする
(3)上行する途中でオクターブにし、それを連続させる
(4)コードのアルペジオのトップの音だけをオクターブにする
(5)リズムのアクセントをオクターブにする
さいごに
今回は単音のフレーズにいきなりオクターブを入れるTipsを紹介しました。
単音だけのフレーズに少し変化つけるにはとても効果的です。
ぜひお試しください。
今回の解説動画はこちら↓
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