「作曲をしたいけどなにから始めていいかわからない」
「センスがなくても作曲できるコツってあるのかな?」
というピアノ初心者に向けて、簡単な作曲方法を解説していきます。
ピアノを使った説明になっていますが、考え方はギターでもDTMでも同じなので、「簡単な作曲方法が知りたい!」という人も参考にしてみてください。
- 1.作曲方法は「コード→メロディ」が簡単!
- 2.【超初心者向け】おすすめコード進行2選
- 3.コードの音を使う!メロディの簡単作曲方法(白鍵のみ)
- まとめ:「C・F・G」コード進行と白鍵で超簡単作曲しよう
作曲はプロだけができる特殊なことと思いがちですが、コツさえつかめば超初心者でもできます。
ただし、はじめから難易度の高い曲を作るのではなく、作りやすい簡単な曲から始めるのがおすすめ。
この記事では知識ゼロからでも始められて、しかもセンスの良い曲が作れる方法を紹介していきます。
わかりづらいことは譜面や音源、YouTubeを使って解説するので、この記事を読んでいけば簡単な作曲方法が身に付くはずですよ♪
1.作曲方法は「コード→メロディ」が簡単!
作曲方法は次の3パターンが一般的。
- コードを作ってあとからメロディをつける
- メロディを作ってあとからコードをつける
- コードとメロディを同時に作る
どの作り方でもOKですが、初心者には「コード→メロディ」の作曲方法がおすすめです。
なぜかというと、「コード→メロディ」だとコード進行で曲の雰囲気がわかり、メロディが浮かびやすいからです。
コードの音をヒントにすることでいいメロディのアイデアが浮かんだりします。
もう1つおすすめの理由を挙げるなら、コード進行を使えば手早く簡単に作曲できるから。
メロディを先に作る場合、それに合うコードを見つけるのに意外と苦労することがあります。
しかし、コードが先ならある程度決められた音の中から選ぶだけなので、早く作れますよ。
コードとは?
ズバリ、コードとは和音のこと。
音の重なりのことを言います。
クラシックピアノで左手で弾くことの多い「ド・ミ・ソ」などの和音です。
例えば楽譜に「C」とか「F」とか書いてあるのを見たことがありあませんか?
これがコードの名前=コードネームと呼ばれる記号です。
それぞれのコード(和音)にコードネームがつけられています。
白鍵のみのコードを覚えよう(3つだけでOK!)
コードは和音のことなので、当然ながら黒鍵を使ったコードもあります。
超初心者向けということで、今回は白鍵のみのコードを覚えましょう。
しかも1つのコードで使う音は3つ。つまり3和音なので簡単です!
以下で白鍵のみの3和音コードを一覧にしてみましたので参考にしてください。
(このほか「ド・ファ・ソ」Csus4などのコードもありますが、ここでは割愛します。)
並べてみると意外と多い感じもしますね。
しかし、作曲するために全部覚えなくてもOK!
ここで覚えてもらいたいのは以下の3つだけ。
どれも白鍵しか使わないので簡単で覚えやすいですね♪
「これだけで作曲できるの?」と不安な声もありそうなので、このコードを使った曲の例をYoutubeで挙げてみます。
Happy Birthday To You! (Traditional)
誰しもが知っている誕生日の定番曲。ピアノのフィルが巧みに使われているアレンジですが、コードはC、F、Gのみ。
Beatlesの有名なナンバーで、繰り返されるコードで覚えやすいのがポイントです。こちらも同じ3つのコードが使われていますよ。
いかがですか?
このように3つだけのコードでもタイプの異なるさまざまな作曲ができるのです!
2.【超初心者向け】おすすめコード進行2選
ここでは、上記で紹介したコードをC・F・Gを使った「コード進行」を覚えましょう。
2パターンしかないため、すぐに覚えられますよ。
まずはコード進行とはなにかを説明し、簡単なコード進行を紹介しますね。
コード進行とは?
コード進行とはコードを並べる順番を示したもの。
「A|B|C」のようにコードネームを区切って記載することもあります。
先にも説明したように、コードは和音です。
3和音もあれば4和音、5和音などもあり、黒鍵も含めると大変種類が多いです。
それぞれのコードの並べ方によってコード進行が決まるため、コード進行の種類も数多くあります。
数えきれないほどあるコード進行を全て理解して作曲に応用するのは大変。
そのため、簡単なものから覚えるのがおすすめです。
「C・F・G」のおすすめコード進行2選
前項で覚えた「C・F・G」を使った簡単なコード進行を見てみましょう。
【CFGC】
【CGFC】
どちらもCで始まってCで終わるコード進行です。
実際に弾いてみるとわかりますが、「少し展開して最後に落ち着く」という流れになっています。
聴きやすくメロディも作りやすいところがおすすめのポイントです。
今回覚えるのは上記の2つのコード進行だけで良いですが、ほかにもさまざまな組み合わせが考えられますよね。しかし、闇雲に並べるのはNG!
以下のようなコード進行を弾いてみてください。
いかがですか?
最初の2パターンと比べるとちょっと違和感を感じるかもしれません。
このようにコード進行によって感じ方、雰囲気が変わるということがわかると思います。
3.コードの音を使う!メロディの簡単作曲方法(白鍵のみ)
コード進行がわかったらいよいよメロディを作ります。
「メロディなんて浮かばない」「作り方がわからない」という人でも大丈夫!
メロディ作曲のコツを紹介していきます。
まずはコードに合わせて自由に弾こう!
左手で「C・F・G」のコード進行を、右手でメロディを弾きます。
このコード進行の場合は白鍵だけで違和感のないメロディが作れるため、初心者でも簡単です。
メロディが浮かばない場合は、白鍵だけを自由に弾いてください。
「ドレミファソ〜」「レファミドソ〜」など、なんでもいいです。
ポイントは左手で順番にコード進行通りに弾き、右手で自由に弾くこと。
まずはこれに慣れましょう。
コードの構成音だけでメロディを作ろう
自由に弾くことに慣れたら、右手のメロディはコードの構成音だけで弾くようにしてみてください。
構成音とは、コードに含まれている音のこと。
コードの構成音だけを弾くと違和感がなく、聴きやすいのが特徴。
いわゆる素直な曲を作りたいときにぴったりの音選びです。
具体例は以下のようになります。
【C|F|G|C】(構成音の作曲例)
【C|G|F|C】(構成音の作曲例)
いかがですか?
実際に弾いてみるとどちらも自然に聴こえますよね。
構成音以外の白鍵も使ったメロディ作曲
構成音を使うのもいいですが、構成音をあえてはずすメロディ作曲もおすすめ。
具体例は以下のようになります。
【C|F|G|C】(構成音以外の作曲例)
【C|G|F|C】(構成音以外の作曲例)
構成音のみのときよりも奥行きのあるメロディになりますね。
選択肢が多い分メロディ作りの幅が広がります。
構成音の隣の音からメロディを始めるとおしゃれ
「構成音の隣の音から構成音にいく」という弾き方。
具体的には、例えば「C」のコードのときは「レからド」に、「ファからミ」に、「ラからソ」に・・・のように弾くという感じです。
以下の例を見てみましょう。
【C|F|G|C】(構成音の隣の音からメロディを始める作曲例)
【C|G|F|C】(構成音の隣の音からメロディを始める作曲例)
少し意表を突く音から始まるのがポイント。人とちがった曲を作りたいときには、このような作曲方法もアリです。
メロディ作曲パターンまとめ
以下の動画では【C|F|G|C】と【C|G|F|C】のメロディ作曲パターンや解説をまとめて見ることができます。
最後にさまざまな楽器を使ったアレンジ曲も入っているため、イメージ作りにぜひお役立てください。
作曲①簡単コード進行の作曲方法(CFG白鍵のみ)【超初心者向け】サンプル曲&楽譜あり
動画でも説明していますが、注意点としては、紹介した2つのコード進行ではメロディに白鍵のどの音を使っても問題ありませんが、「C」のときの「ファ」のように少し違和感がある場合も。
この音は理論的に合わない音なので、弾かないほうが無難です。
とはいえ、どうしても入れたい場合は短めに弾けば問題ありません。
まとめ:「C・F・G」コード進行と白鍵で超簡単作曲しよう
白鍵のみのコード進行、メロディだけで簡単に作曲できることがわかったと思います。
構成音で弾けば間違いなく違和感のない作曲ができるのがポイント。
ときには構成音以外の音を入れてセンスよく作曲を楽しむのもおすすめですよ!
今回は触れませんでしたが、実は音楽には「メロディ」「ハーモニー(コード)」「リズム」という三要素があります。
「リズム」は全体の流れを左右する重要な部分なので、作曲の際には頭に入れた方が良いでしょう。
(今回は超初心者向けということでリズムは省きました。)
どんなリズムでどんな曲が作れるのかなども今後記事にしていきます。
気になる人はぜひチェックしてさらにレベルアップした作曲を楽しんでみてくださいね!