「作曲に必要な楽器は?」
「スマホ、PCじゃだめなの?」
こういった疑問を持つ人も多いかもしれません。
一般的に作曲はギターかピアノを使います。タイトルにあるように答えは【ピアノ】なのですが、なぜピアノが良いのかを解説していきます。
またスマホやPCでも作曲は可能なので、簡単なやり方も見てみましょう。
この記事を読むメリットは、
・作曲におけるピアノのメリットがわかる
・自分に適した「作曲に必要な楽器(ピアノの種類)」がわかる
・スマホやPCを使った簡単な作曲方法がわかる
初心者の作曲にはギターよりピアノがおすすめ
作曲に必要な楽器といえば、コード楽器と呼ばれるギターやピアノが候補に上がります。
よくギターを鳴らしながら歌う弾き語りをイメージされると思いますが、実は初心者向けなのはピアノです。
理由としては
1.誰でも同じ音が出せるから
2.ハーモニーがわかりやすいから
3.音域が広いから
順番に解説していきます。
1.誰でも同じ音が出せるから
ピアノは誰でも音が出せます。
ギターも簡単に音は出せますが、押さえ方が甘いとチューニングがずれた音が出てしまうこともあります。
その点、ピアノは叩けば音は鳴りますし、誰が弾いても同じ音が出せます。きれいな弾き方云々はさておき、チューニングはずれませんよね。
2.ハーモニーがわかりやすいから
音の重なりをハーモニーと言いますが、これがわかりやすいのがピアノです。
ピアノは鍵盤の左から右にいくにつれて音が高くなりますよね。
なので、音を積み重ねるというイメージが見た目でわかりやすいのが特徴。
一方、ギターは弦とフレットの関係により1つ1つの弦を順番に弾いたとき、音の高さがバラバラになります。
ギターに慣れていないと「どれが一番低い音だっけ?」など、一瞬で判断はできないでしょう。
一番低い音がわからなくても作曲できるのでは?と思われるかもしれませんが、実は一番低い音はルート音と呼ばれる重要な音になります。
ルート音によって曲の雰囲気がガラッと変わるため、思い通りの作曲をするためにはルート音を把握しておくことも重要。
とくに初心者でギターに慣れていない場合、ルート音がどの音なのかがわからないことも多いと思います。
1から覚えていく段階ならば、なおさらピアノのほうがわかりやすいでしょう。
3.音域が広いから
音域とは音を出せる範囲のこと。
ギターの音域は、弦を緩めて低い音を出してもだいたい4オクターブくらいです。
一方、ピアノは88鍵なら7オクターブとなっており、その差は歴然ですね。
オーケストラの重低音の要であるコントラバスから高音となるピッコロまでをもカバーするほどの音域を持っています。
クラシック曲にもあるように、ピアノは表情豊かな演奏が可能な楽器です。
初心者の作曲には「そんなに音域は必要ない」という声もありそうですが、音域が広くて損することはありません。
高い音でキラキラとした音を奏でてみたり、低い音でリズムを取ってみたりと、さまざまな弾き方で作曲のアイデアが浮かんでくるでしょう。
このような作曲ができるのはピアノならではです。
イメージづくりのためにも初心者の作曲には音域の広いピアノが有効的と言えますね。
【ピアノの種類】MIDIキーボードが作曲しやすい
初心者の作曲にはピアノが有効的ということを説明しました。
ピアノと言っても、いわゆるクラシックピアノやデジタルピアノなど、さまざまな種類がありますよね。
その中でどの種類を使ったらよいのかは環境や作曲の目的次第ですが、おすすめはMIDIキーボード。
録音も簡単ですし、編集も楽にできますよ。
とはいえ他の種類でも作曲は可能。
クラシックピアノvsデジタルピアノ(答え:断然デジタルピアノ)
どんな曲を作るかによりますが、クラシック曲を作曲する人は少ないと思います。
ほとんどの人がポップス系の曲を作ることを前提として、おすすめなのはデジタルピアノです。
デジタルピアノの良い点は、音量調節や音色選択ができるところ。
多くの家庭ではきちんとしたピアノの防音設備は行っていないでしょう。そのため、クラシックピアノを弾く場合は昼間に弾いたり、少し音量を気にして弾くことが多いのではないでしょうか。
デジタルピアノならヘッドフォンをしたり、音量を小さくして弾くこともでき、周りを気にせずに作曲に集中できます。
またストリングスや管楽器、リズム系楽器など、さまざまな音色がプリセットされていることが多いため、曲のイメージに合わせて音を奏でることが可能。
さまざまな音色を鳴らすと曲のイメージづくりに役立ちます。
キーボードでもOK
デジタルピアノは別名エレクトリックピアノと呼ばれ、ピアノタッチを再現したものが主流です。
一方で一般的にキーボードと呼ばれる鍵盤楽器はプラスチック鍵盤などを使った軽いタッチのものが多いです。作曲するにあたってはどちらのピアノでも問題ありません。
キーボードはグリッサンドなどがしやすいため、ポップス系のアレンジをする際などには弾きやすいです。
またキーボードは持ち運びがしやすいのがメリットなので、常に設置しておきたくない人などはデジピよりいいかもしれませんね。
MIDIキーボードがあると便利
MIDIキーボードとは、MIDIデータをパソコンソフトなどに入力、再生できるキーボードのこと。
いわゆる打ち込みで活躍するアイテムです。
初心者にも使いこなせるの?と思うかもしれませんが、普通のピアノや電子キーボードと同じように使えます。
そのままでは音は鳴らないため、パソコンにUSBケーブルでつなぎソフトを立ち上げます。ひと手間かかるのが難点ではありますが、それ以上のメリットも。
パソコンの画面(譜面など)を見ながら弾けるため、譜面データをパソコンに入れておけば大量の楽譜を持たずに済みます。
GarageBandなどでは好きな音色を選んで弾くことができ、録音、編集もパソコンでそのままできるため、作曲の記録を残しやすいです。
ちょっと弾くときにもちょうどよい小さなMIDIキーボードもあり、置き場所に困らないのもメリットですね。
余談ですが、Finaleなどの譜面作成ソフトではMIDIキーボードで音符を置いていくことができるので大変便利です。
スマホやPCの作曲はGarageBandがおすすめ
楽器の演奏ができなくても誰でも簡単に作曲できるツール、それがスマホやPCです。
それでは、スマホやPCを使った作曲方法を見ていきましょう。
GarageBandが超簡単で本格的
とくに多くの人が所有しているスマホでは、多くの作曲アプリが利用でき誰しも簡単な作曲が楽しめます。
さまざまなアプリがありますが、人気なのはGarageBand。
MacOS、iOS、iPadOS用に開発されたアップル社のアプリです。(無料)
GarageBandではピアノやギター、ドラムなどの楽器を選び、打ち込むことが可能。画面には鍵盤やギター、ドラムの絵が出てくるため、実際に弾くようにタップ、スライドなどをさせて音を出せます。
もちろん録音も編集も可能なので、手軽に本格的な作曲を楽しむことができますよ。
こちらはiPhoneのGarageBand画面
赤いボタンを押せば録音開始。メトロノームを使えばクリックを鳴らせます。
鍵盤の範囲が狭いですが、左上のボタンで左右にずらすことも可能。
またギターやドラム、弦楽器も選択可能。
録音するとこんな画面で編集できますよ。↓
操作は異なりますが、MacOSやiPadOSでも同じような画面です。
PCではマウスを使って画面上に音を置いていくことが可能ですが、MIDIキーボードがあるとピアノを弾く感覚で作曲が楽しめます。
まとめ:作曲記録にはMIDIキーボード+PCが便利
ギターよりもピアノ(キーボード)で作曲するのほうがハーモニーの構成が視覚的にわかりやすいです。
さらに快適に作曲するなら記録が可能なMIDIキーボード+PCがおすすめ。
GarageBandも駆使してさまざまな音色を使って作曲を楽しんでみてください!