ジャズという音楽は、コードやスケールを完全にマスターしていないと演奏は難しいでしょう。
理論をいっさい知らなくても、感覚だけでジャズを演奏できる天才がごくまれにいますが、そんな人はそうそういません。
まずはジャズ理論を勉強するのが近道です。
さて、Michel Petruccianiというピアニストがいました。
フランス出身のピアニストで、ほんとはこんな発音ではないのですが、日本ではカタカナで「ミシェル・ペトルチアーニ」と書くのが一般的なのでこう呼ばせていただきます。
もう1999年に亡くなってしまったのですが、彼の演奏はいま聴いてもまったく色褪せません。
もちろんジャズピアニストなのでコードもスケールも完璧にマスターしているはずなのですが、ノってくるとコードもスケールも完全に無視して、ワンフレーズで押しまくるという特技というかクセというか・・・芸みたいな必殺技があります。
それはファンの間では有名なので、ライブなどでその必殺技が出ると観客も大喜びで非常に盛り上がります。
では例を見てみましょう。
これはオルガンとピアノという珍しいDuoでのライブ盤の中の「枯葉」のアドリブの一部分です。
オルガンはちゃんとコピーしてないので雰囲気だけやってみました。
この前にも長いアドリブがあるのですが、省略してあります。
このあとも実はこのフレーズがもっともっと続きます。
ごく普通の「枯葉」のコード進行で演奏しているのですが、2段目の最後からずっとワンフレーズをただただ弾き続けています。
コードは普通に進行しているのですが、おかまいなしです。
このフレーズを並び替えるとこのようになります。
「枯葉」はキーが「Gm」で、特に転調らしい転調もなく調性がはっきりしているので、全体的に「Gm一発」と考えてしまえばいいのです。
「Gm」から見てみると「Gマイナーペンタトニック」から【7th】を除き、【♭5】を足したものになっています。
ブルージーな雰囲気ですね。
というわけで、今回はペトルチアーニの必殺技を紹介しました。
ぜひライブでなどで試してみてください。
でもそのまえに、ちゃんとコードやスケールはマスターしたうえで行ってくださいね!
ちゃんとマスターしたうえでいっさい無視するところがかっこいいのです♪
今回の解説動画はこちら↓
一部を除き、ほとんどこちらのピアノ音源を使用しています。
音がいいわりに動作が軽いので気に入っています。
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