わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

作曲 #28 モチーフの展開 Part3 〜実際に作ってみる〜【YouTube連動】

かっこいいアドリブのための「モチーフの展開」、今回はPart3です。

今回は実際にモチーフを展開してアドリブを作ってみましょう。

 

 

はじめに

モチーフとは音楽の中の最小単位のようなものです。

※詳しい説明はPart1を参考にしてください。

 

シンプルなモチーフもうまく展開するとかっこいいソロを作ることができます。

では実際に作っていきましょう。

今回は『枯葉』の前半のコード進行でやってみます。

 

 

モチーフ01

元となるモチーフを決める

まずはこんなシンプルなモチーフでやってみましょう。

 

最初のコードが「Cm7」なので、それに合うモチーフにしてあります。

これをコードによって変えていきましょう。

 

もっともシンプルな使い方

このモチーフをリズムも音型も変えずに、コードに合わせて音の高さだけを変えて使ってみましょう。

 

下がる音型は同じなのですが、音と音とのインターバルは少しずつ変わっています。

そしてコードが変わったときにあまり跳躍しないようにしてあります。

 

たとえば小節最初の音同士のインターバルが、先ほどのサンプルでは「長2度」になっています。

このほうが自然には聞こえますし、また弾きやすいです。

しかし「長7度」や「完全4度」などちょっと広いインターバルにするのも、別に悪いわけではありません。

 

モチーフの位置を変える

次はリズムも音型も全く同じまま、位置をずらしてみます。

 

このように位置を変えるだけで、とても変化に富んだフレーズになります。

「D7」のモチーフは小節をまたいでいます。

3小節めや7小節めのような装飾音も、変化をつけるにはいい方法です。

 

位置とリズムを変える

次は音型はそのままですが、位置とリズムを変えてみましょう。

 

かなり変わってしまいました。

モチーフの展開だと感じるギリギリかもしれません。

 

音型だけを変える

では位置もリズムも元に戻し、音型だけを変えてみましょう。

 

音が3つの場合は、音型としてはこの4種類しかありません。

これをランダムに組み合わせてみます。

 

音型を変えるだけでも面白いアドリブを作ることができます。

 

音型とリズムと位置を変える

こうなるとモチーフの展開で作られたソロだとわかるのは、演奏している本人だけでしょう。

しかし、リスナーにモチーフの展開だとわかってもらう必要はありません。

自分の中でモチーフを決めてそれを展開させていく手法は、ソロが組み立てやすいので初心者にはおすすめです。

 

モチーフ02

元となるモチーフを決める

次はこのような4拍のモチーフを展開させていきましょう。

 

 

もっともシンプルな使い方

また同じように音型とリズムはそのままに、コードに合わせて音だけを変えてみます。

 

これもあまり跳躍しないようにしてみました。

 

位置とリズムを変える

では今回は、いきなり位置とリズムを変えてみましょう。

先ほど試したように、音型まで同時に変えてしまうとモチーフの展開という感じがなくなってしまうので、音型はそのままです。

何度も言いますが、実際にアドリブを演奏するときは別にモチーフの展開に聞こえなくても全くかまいません。

 

モチーフの展開というニュアンスを残しながらも、変化のあるソロになっているのではないでしょうか。

 

位置と音型を変える

では次は、リズムはそのままに位置と音型を変えてみましょう。

 

モチーフ自体のリズムは変えずに展開させていくと統一感があり、まとまったソロに聞こえる気がします。

 

モチーフ03

では次はMichel Petruccianiなどがよくやるモチーフの展開です。

 

元となるモチーフを決める

このようなモチーフでやってみましょう。

 

ブルージーな3拍フレーズとなっています。

 

このモチーフはこのように、Gマイナーペンタトニックにブルーノートである【♭5th】を加えたものと考えるのがよいでしょう。

『枯葉』は「Key=Gm」です。

そして転調もなく、調性がすごくはっきりとした曲ということができます。

このような曲のとき、そのキーのペンタトニックからモチーフを作り、コードが変わっても音を変えずにそのモチーフだけで押すという手法をやってみましょう。

 

モチーフをそのまま使う

音もリズムも音型も何も変えず、ただただ1つのモチーフを弾き続けます。

 

3拍フレーズなのでちょっとずつずれていきます。

音を全く変えていないので当然コードにたいしてのアボイドノートもたくさん出てきますが、気にしなくても大丈夫です。

しかし、ある程度テンポが速くないとこの手法は合わないでしょう。

ライブなどではとても盛り上がると思います。

 

位置とリズムを変える

では音も音型もそのままに、位置とリズムを変えてみましょう。

 

これもテンポが速いほうがかっこいいと思います。

音が全く同じであっても、これだけリズムを変化させていけば飽きさせないソロが作れるのではないでしょうか。

 

さいごに

今回はモチーフの展開Part3ということで、実際にアドリブフレーズを作ってみました。

アドリブソロを組み立てるのにはとても有効なテクニックです。

まずはシンプルなモチーフを作って、それをコードに合わせて音を変えながら弾いてみてください。

慣れてきたら、次は音型やリズムや位置などをいろいろ変化させ展開させていきましょう。

アドリブソロだけではなくメロディーを作るときにも使えるので、ぜひ自分の音楽に取り入れてみてください。

 

今回の解説動画はこちら↓

 

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