わちゃぴの音楽教室

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【天才たちのワンフレーズ】Richard Tee Vol.2【YouTube連動】

「天才たちのワンフレーズ」シリーズ、今回はRichard Teeのフレーズを紹介します。

 

 

今回のフレーズ

ではまず今回のフレーズを聞いてみてください。

 

これは『Storokin'』という曲のライブでのフレーズです。

コードで押すタイプのアドリブですが、グルーブ感がすごいですね。

この中の最初の2小節を解説してみたいと思います。

 

フレーズ分析

ではフレーズを細かく見ていきましょう。

 

この曲は「Key=B♭」です。

そしてこのフレーズは「B♭7」ワンコードということになります。

「B♭7」はドミナント7thコードではありますが、この曲ではあえてトニックに【7th】を入れてブルージーにしてあります。

 

右手と左手が複雑に絡み合ってるように見えますが、これを見てください。

 

ドラムのパラディドルのようなパターンになっています。

右手と左手が1回も同時に鳴ることはありません。

1小節めと2小節めはまったく同じリズムパターンです。

まずこのLとRの組み合わせを覚えてしまえば、とても弾きやすくなります。

 

右手は全てトライアドのコードになっています。

「B♭」「Gm」「Fm」「E♭」の4つが転回されながら使われていることがわかります。

 

度数でいうと

【Ⅰ】【Ⅵm】【Ⅴm】【Ⅳ】

ということになります。

 

では、このコードひとつひとつの構成音が「B♭7」にたいしてどのような音になっているのか見てみましょう。

 

オルタードテンションは1つもありません。

これらの音を並べるとこのようになります。

 

これは「B♭ミクソリディアン」です。

 

左手はずっとオクターブです。

2小節めの最後に「ファ-ソ」と少し動いていますが、これは「B♭7」からの度数で言うと【5th-6th】です。

それ以外はほぼ【Root】の「♭シ」を弾いてるだけです。

というわけで、このフレーズは特に変わった音を使っているわけではなく、左手と右手のコンビネーションによるグルーブを聴かせるものと言ってよいでしょう。

 

まとめ

今回のフレーズをまとめてみましょう。

他のキーでも使えないと意味がないので、次は「G7」で考えてみます。

 

使うスケールは「Gミクソリディアン」です。

 

右手で使うコードは

【Ⅰ】 G

【Ⅵm】 Em

【Ⅴm】 Dm

【Ⅳ】 C

ということになります。

 

左手はオクターブでほぼ【Root】で、最後に少し【5th-6th】と動きます。

これを右手とかぶらないように組み合わせます。

 

今回のフレーズと全く同じリズムにすると、このようになります。

 

応用例

では応用例を見てみましょう。

 

「C7」では右手で「C」「Am」「Gm」「F」

「F7」では「F」「Dm」「Cm」「B♭」

「G7」では「E♭」「Dm」「Cm」「F」

を使ってみました。

 

「G7」で使ったトライアドは今回のフレーズとは違って、Vol.1で紹介したフレーズなのでぜひ参考にしてみてください。

※Vol.1の動画はこちら

 

16分音符がハネるリズムにしてみました。

右手のコードは【Ⅰ】の「E♭」、【Ⅳ】の「A♭」、【Ⅴm】の「B♭m」となっています。

左手は【Root】しか弾いていませんが、単音でオクターブを上下してみました。

今回のフレーズと同じように右手と左手は重ならないようになっています。

 

さいごに

というわけで今回は、Richard Teeのワンフレーズを紹介しました。

これぞRichard Teeといったフレーズでとてもかっこいいのですが、なかなか応用しづらいかもしれません。

しかしワンコードでのアドリブにはとても効果的ですし、盛り上がること間違いありません。

単音で弾くアドリブもいいですが、このようにコードで押していくのもまた違ったかっこよさがあるので、ぜひ試してみてください。

 

今回の解説動画はこちら↓

 

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