わちゃぴの音楽教室

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作曲 #30 クロマチックスケールでかっこよくキメる!Part2:アドリブに使ってみよう【YouTube連動】

クロマチックスケールでかっこよくキメる!Part2です。

Part1では実際にジャズミュージシャン達のフレーズを紹介しましたが、このPart2では実際にいろいろ作ってみたいと思います。

ぜひPart1からご覧下さい。

 

 

はじめに

クロマチックスケールとは、オクターブの中に含まれる12個全ての音を並べたスケールです。

全ての音の間隔が半音になっているので「半音階」とも呼ばれます。

どんなコードにも適用できます。

 

メジャー7th、マイナー7th、ドミナント7thコードそれぞれにたいしてクロマチックスケールに含まれるアボイドノートを見ると、ドミナント7thには含まれるアボイノートが最も少ないのがわかります。

このことからもクロマチックスケールはドミナント7thコードが1番使いやすいのですが、実際はいろんなコードに使われます。

 POINT クロマチックスケールを使うということはアボイドノートを積極的に使うということ!

 

ようするに、かなりアウトサイドなフレーズになるということです。

それをふまえたうえで使っていきましょう。

 

基本的な考え方

コードにたいして本来使われるスケールとクロマチックスケールを比べてみましょう。

 

「Ⅰ△7」には通常「Ionian」を使いますが、そのときのアボイドは1つです。

しかし「Ⅰ△7」に「Chromatic Scale」を使うと、アボイドは6つになります。

 

アボイドノートから始まったりアボイドノートで終わったりすると、ハーモニー的にはけっこうきついかもしれません。

 

 

 

 

基本的には、コードトーンから入りコードトーンで終わるほうが自然で聴きやすくなります。

 

たとえばこのように「G7-C△7」でクロマチックスケールを使いたいとしましょう。

 

コードトーンで入りコードトーンで終わるには、例えばこのようなものが考えられます。

これはとても簡単な例ですが、他にも【9th】から入り【△7th】で終わったり、【7th】から入り【9th】で終わったりとバリエーションはたくさん考えられます。

 

G7-C△7に使ってみる

では「G7」の【5th】である「レ」から入り、クロマチックスケールを使って2小節めアタマで「C△7」の【3rd】である「ミ」で終わるというパターンをいくつか作ってみましょう。

 

もっともシンプルな「クロマチックスケールを下行するだけ」のパターンです。

 

 

 

 

リズムに工夫をしなければ、2小節めのアタマをちょうど「ミ」で終わることができません。

3連符を使ったり16分音符を使ったりしてつじつまを合わせています。

 

次はただクロマチックスケールを下行するだけでなく、ちょっと変化をつけてみました。

 

下行したあと少し上行し、また下行します。

 

 

長2度の音型を保ったままクロマチックに下行します。

 

 

長3度の音型を保ったままクロマチックに下行します。

 

 

このようにいろんなパターンが考えられるので、ぜひいろいろ試してみてください。

 

応用例

先ほど紹介したものも含め、もう少し長めのサンプルをいくつか作ってみました。

 

「G7」の【5th】から「C△7」の【3rd】までクロマチックスケールを下行しています。

 

「E7」の【Root】からクロマチックスケールを上行し、「Am6」の【6th】に解決しています。

 

「Am」ワンコードのアドリブです。

2小節めアタマの「ド」からクロマチックスケールを上がったり下がったりしながら、4小節めアタマの「ミ」に解決しています。

 

「A7」で「半音下がってまた上がる」という3つの音を使った音型をクロマチックで上行させ、「Dm」の【3rd】に解決させています。

 

1小節めの「レ」から2小節めの「♭ミ」まで長2度の音型のままクロマチックに下行しています。

どちらの音もコードトーンから始まりコードトーンで終わっているので、そんなに不自然には聞こえないのではないでしょうか。

2小節めのアタマもちょうど「Cm7」の【7th】の音になっています。

3小節めは長3度の音型のまま、リズムを変えながらクロマチックに上行させてみました。

かなり大げさに使っていますが、実際にはここまで使い続けることは少ないかもしれません。

 

1小節めと2小節めは、完全4度の3和音をアルペジオにして下行させています。

最初の3音だけは上行するアルペジオですが、それ以降は下がるアルペジオです。

3小節めは完全4度の2音を交互に弾きながら上行します。

4小節めはまた完全4度の3和音のアルペジオですが、下がって上がる音型にしてみました。

全て完全4度の音型ですが、少しずつ変えるだけで複雑なフレーズを作ることができます。

 

今回はコードトーンで始まりコードトーンで終わるものばかりを紹介しましたが、もちろんどんな音で始まりどんな音で終わってもかまいません。

いろいろ組み合わせることによってとても多くのバリエーションが得られるので、ぜひ試してみてください。

 

まとめ

Part1で使ったものも含めてまとめてみました。

 

 

他にも多くのバリエーションが作れますので、ぜひいろいろ試してみてください。

 

さいごに

というわけで今回は、クロマチックスケールの具体的な使い方を紹介しました。

クロマチックスケールはどんなコードにも使えるので安易な選択のようですが、使い方によってはインサイドのようなアウトサイドのような独特なフレーズを作ることができます。

歌メロにはちょっときびしいかもしれませんが、アドリブにはとても効果的だと思います。

そしてこれはあまりおすすめできませんが、コードにたいしてとっさに使うべきスケールがわからないときは、とりあえずクロマチックスケールを弾いておけばなんとかなります。

とにかく実際に使ってみることをおすすめします。

 

今回の解説動画はこちら↓

 

 

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