「初心者でもできる作曲のやり方を知りたい」
「おしゃれな曲を簡単に作りたい」
という人に向けて、簡単な作曲のやり方を解説していきます。
- 1.【初心者向け作曲】コードから作るやり方がおすすめ
- 2.まずはコードとコード進行を覚えよう
- 3.コード進行に合わせてメロディをつける【左手コード・右手メロディ】
- 4.センスのいい作曲のやり方
- まとめ:簡単なコード進行に白鍵でメロディをつければOK!
この記事を読むメリット
- 簡単な作曲のやり方や流れがわかる
- 簡単なコード進行とメロディ作曲のやり方がわかる
- センスのよいメロディ作曲のやり方がわかる
1.【初心者向け作曲】コードから作るやり方がおすすめ
作曲にはさまざまなやり方があります。
メロディを鼻歌で歌って伴奏をつけるやり方、
メロディとコードを同時に作るというやり方もあります。
どのやり方でもOKですが、初心者の人はコードから作るのがおすすめです。
その理由は、メロディが思い浮かばないという場合が多いからです。
なにもない状態から「好きにメロディを考えて!」と言われても、なにかヒントがほしいと思いませんか?
そのヒントがコードなのです。
コードが先に決められていれば曲の雰囲気がわかるため、メロディを乗せやすくなります。
簡単・手軽に作曲するなら「既存のコード進行にメロディをつける」という方法がおすすめです。
2.まずはコードとコード進行を覚えよう
コードから作るやり方が簡単ということはわかったと思います。
まずは重要な要素であるコードとコード進行について解説します。
コードは和音、コード進行は並べ方
先ほどの説明から「コード」というワードが出てきましたが、クラシックピアノを習ってきた人にとっては、なにそれ?という感じですよね。
ギターを経験した人なら、それは基本!と思うかもしれません。
コードとは、音の重なりのこと。
つまり和音です。
具体的には「ド・ミ・ソ」「レ・ファ・ラ」など。
クラシックピアノでは伴奏として左手で弾くことの多い音ですよね。
この記事で紹介する作曲のやり方では、コードを元に曲を作っていきます。
どのように作るかというと、まずはコードを並べていきます。
コードを並べたものをコード進行と言います。
例えば、
「ド・ミ・ソ」の次に「ファ・ラ・ド」を並べるなど。
どのコードをどう並べてもOKですが、気持ちよく聴こえる並べ方があります。
それが王道と言われるコード進行です。
いわゆる「小室進行」や「カノン進行」がこれにあたります。
【白鍵だけ】初心者向けの簡単なコード7選
初心者向けということで、ピアノで弾きやすく覚えやすいコードを紹介します。
(アルファベットはコードネームと言われる記号です。覚えておくと便利!)
「ド・ミ・ソ」C
「レ・ファ・ラ」Dm(ディーマイナー)
「ミ・ソ・シ」Em(イーマイナー)
「ファ・ラ・ド」F
「ソ・シ・レ」G
「ラ・ド・ミ」Am(エーマイナー)
「シ・レ・ファ」Bm♭5(ビーマイナーフラットファイブ)
数あるコードの中でなぜこのコードが初心者におすすめかというと、
コードもメロディも白鍵だけで作曲できるからです。
また、全て3和音で白鍵を1音ずつ開けただけなので、形も覚えやすいですよね。
ただし、これらのコードを闇雲に並べただけではきれいな流れになりません。
自由に並べて自分なりのコード進行を見つけるのも1つの方法ですが、手早く簡単に作曲するなら既存のコード進行を真似してみるのがおすすめですよ。
コード進行パターン5選
では、上記7つのコードを使ったコード進行のパターンを紹介します。
前回は【超初心者向け】ということで 3つのコード進行を使いましたが、今回はさらにAmを追加し、バリエーションを増やしてみました。
前回の記事はこちら↓↓
①【C|Am|F|G】
C「ド・ミ・ソ」
Am「ラ・ド・ミ」
F「ファ・ラ・ド」
G「ソ・シ・レ」
前回の記事で登場したCFGというコードにAmがプラスされたコード進行になります。
「Stand by Me(スタンドバイミー)」ではこのコード進行が繰り返されており、最後にCで終わるという構成になっているのが特徴。
ほかには、井上陽水「夢の中へ」なども大部分でこのコード進行が使われています。
シンプルで耳に残りますよね。
②【Am|F|G|C】
Am「ラ・ド・ミ」
F「ファ・ラ・ド」
G「ソ・シ・レ」
C「ド・ミ・ソ」
TM Network「Get Wild」・爆風スランプ「Runner」・西野カナ「会いたくて 会いたくて」・和楽器バンド「千本桜」など、多くのヒット曲に使われたコード進行。
小室哲哉さんが多くの曲に起用したことから、「小室進行」とも呼ばれています。
高揚感や緊迫感があり、かっこいい曲を作るときにおすすめです。
③【Am|F|C|G】
Am「ラ・ド・ミ」
F「ファ・ラ・ド」
C「ド・ミ・ソ」
G「ソ・シ・レ」
③とよく似たコード進行で、疾走感のある曲にも使えます。
また、テンポを落として弾くと感動的に聴こえるのも特徴です。
④【Am|G|F|C】
Am「ラ・ド・ミ」
G「ソ・シ・レ」
F「ファ・ラ・ド」
C「ド・ミ・ソ」
切ない雰囲気がありながら、最後にはCで落ち着くコード進行です。
ビートルズの「Let It Be」サビ前半、いきものがかり「YELL」などにも使われています。
安定感がありさまざまな楽曲に使われる定番のコード進行です。
⑤【C|G|Am|F】
C「ド・ミ・ソ」
G「ソ・シ・レ」
Am「ラ・ド・ミ」
F「ファ・ラ・ド」
④と同じくビートルズの「Let It Be」に使われているコード進行です。こちらはAメロ部分。
切なく爽やかな雰囲気ですね。
ちなみに・・・
「Let It Be」はC、G、Am、Fの4つのコードだけで作られています。
小室進行などは曲の部分的に使われることが多いですが、「Let It Be」は曲全体のコードが4つ、歌中のコード進行は3つだけで完成しているところがすごいですよね。
しかも歌の部分だけで見るとAメロ、Bメロ(サビ)の2構成とかなりシンプルになっているのも特徴。
大ヒットした要因は多々あると思いますが、シンプルだからといって侮れないことがわかります。
以下は「Let It Be」のコード進行の楽譜です。
弾き語りや伴奏などで弾いてみてくださいね。
「Let It Be」のコード進行の楽譜
コード進行に著作権はないため、コード進行だけ丸パクリしても問題ありません。
ただしメロディはオリジナルで作ってくださいね。
3.コード進行に合わせてメロディをつける【左手コード・右手メロディ】
コード進行を弾いてみると、自然とメロディが浮かんでくるかもしれませんね。
「全然浮かばない!」という人も安心してください。
実はメロディ作曲には簡単なやり方があります。
音楽経験がゼロでも、センスがなくても問題ありません。
メロディ作曲の簡単なやり方
メロディ作曲の簡単なやり方はこちら。
1.まずは上記で紹介した中から好きなコード進行を選んでください。
2.選んだコード進行を左手で弾き、右手で白鍵を適当に鳴らしてください。
簡単なやり方は以上です。
「適当」という書き方をしましたが、まずは自由に弾いてOKですよ。
構成音を多く弾くと違和感がない
弾いていて「あまり音楽らしくないな」と感じたら、構成音(コードに含まれる音)を多めに弾くように意識すると良いでしょう。
構成音を弾くと違和感のないハーモニーになります。
具体的には、Cのときは「ドミソ」を多く入れてみてください。まとまりのある音楽になるはずです。
【作曲のコツ】構成音から外れてもOK !
上記のやり方である程度メロディの作曲ができたのではないでしょうか?
構成音を多く入れると違和感のない音楽になりますが、もちろん構成音以外を使ってもOKです。
しかし、「ここは変な音だな」と感じるところもあると思います。
実は、コードの構成音を使う場合は違和感がないのですが、構成音から外れるとハーモニーが崩れることがあります。
例えばCのときのファなどは違和感を感じるかもしれません。(理論上合わない音なので)
この音に関しては弾かないようにするか短めに弾くときれいに聴こえますよ。
4.センスのいい作曲のやり方
コード進行に合わせてなんとなくメロディがつけられましたか?
初心者にありがちなメロディは、
左手でドミソ〜と弾いているときに右手でド、レ、ミから弾き始めるなど、コードと同じ音(コード構成音)を使ってしまうこと。
たしかに違和感なくきれいに聴こえますが、あまり変化がないのが難点です。
そこでおすすめなのが「コードの構成音のとなりの音から構成音にいく」 というやり方。
例えばCのときは「レ→ド」とか「ラ→ソ」のように弾いてみるとおしゃれに聴こえます。
↓今回の内容をわかりやすく説明しています。
実際の作曲例を楽譜付きで載せていますので、ぜひチェックしてみてください。
作曲②簡単コード進行の作曲方法(CFGAm白鍵のみ)【初心者向け】サンプル曲&楽譜あり
まとめ:簡単なコード進行に白鍵でメロディをつければOK!
今回は簡単な白鍵だけのコード進行を使いました。
白鍵だけでメロディがつけられるので、ピアノ初心者の人にも覚えやすく簡単に作曲できると思います。
構成音のとなりから弾くという簡単なテクニックだけでもおしゃれでセンスの良い曲が作れますよ。
ぜひどんどん鍵盤を触って挑戦してみてください。
もっとバリエーションを増やしたいという人は、今後記事にしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。