今回はどこかで聞いたことがあるような「よくあるエンディングフレーズ」を紹介していきたいと思います。
これらは全て定番フレーズなので、このまま使ったからといっていわゆる「盗作」とか「パクった」などと言われるものではありません。
ぜひ覚えてオリジナル曲やセッションなどに使ってみてください。
ポップスで使える「エンディングカデンツァ」はこちら↓
ジャズ・ブルース・ボサノバの定番フレーズを紹介
エンディングの定番フレーズといったものはジャズやブルースなどで使われるものが多くなります。
ロックやポップスではお決まりのエンディングフレーズなどというものはあまりないように思います。
そのため、今回はジャズ・ブルース・ボサノバのエンディングで使える定番フレーズを紹介していきます。
キーはCで進めます
今回もキーは「C(ハ長調)」で進めていきたいと思います。
ということで最後のコードは「C」になります。
最後の「C」のコードの部分で弾くフレーズをいくつか紹介していきましょう。
ブルースっぽいエンディング
まずはブルースっぽいものを紹介してみましょう。
コード進行はブルースの最後によく使われる【G7-F7-C】というコード進行を使います。
今まで「キーC」のときは「F△7」でしたが、これは「F7」となっていることに注意してください。
これは構成音に「♭ミ」が入るので「キーCのダイアトニックコード」ではありませんが、ブルースなどではよく使われます。
ブルース1
ではひとつめのフレーズを見ていきましょう。
これはフレーズというよりリズムですね。
このリズムパターンで終わることは非常に多いです。
最後にちょっとフィルを入れてみました。
ボサノバ
ボサノバもこれと似たリズムで終わることがよくあります。
これは「Am」にしてみました。
先ほどのリズムと似ていますがこれはいかにもボサノバといった感じですね。
ブルース2
では次です。
これは非常によく聴くフレーズですね。
覚えておくとなにかと役立つと思います。
譜面では下の段にオクターブで書いてありますが、上の段にはなにもないので単音ずつ両手で弾けば簡単だと思います。
最後のコードはちょっと難しくなっています。
コードネームでいうと「C7(9.#11)」です。
一般的なポップスなどでは最後のコードが「C7」(いわゆるドミナント7thコード)になることはありません。
これはブルースやジャズ特有のものです。
逆に言うと終わりのコードを「ドミナント7thコード」にすると簡単にブルースっぽさを出すことができるということです。
ぜひこの「C7(9.#11)」を丸覚えしてください。
なにかと役立つと思いますよ。
ブルース3
では次です。
これもジャズやブルースでよく使われるフレーズです。
カウントベイシーがよく使ったことなどから「ベイシーエンディング」などと呼ばれたりもします。
3つの音を積んでいますが、1番上の音は「ド」のままで、下の二つの音(レとファ)が半音ずつ上がっていきます。
そして最後は左手でルートだけを弾きます。
これも弾くのは簡単なので覚えておくと便利だと思います。
難しい方は右手の上二つの音だけを弾いてもじゅうぶんいいサウンドは得られます。
ジャズっぽいエンディング
ではここからちょっとコード進行を変えてみます。
このような感じにしてみましょう。
今回はピアノトリオを想定してピアノがちょっとしたフレーズを弾きながら終わってみます。
ジャズ1
まずはこれです。
これも昔からよく使われるフレーズです。
プリンセスプリンセスの「M」にも使われていましたね。
これも一見弾きにくそうですが「3小節目の2拍目」からの下向きの音符を左手で弾けば簡単です。
「ミ-#レ-レ-ド」と順番に下がっていきます。
そして最後は「C△9」で終わっているのですが、そのまえに「D♭9」を入れてみました。
さっきの例ではこれを転回して使っています。
本来【7th】の音は「♭ド」で書くのが正しいのですが、フレーズ例の譜面では「ナチュラルのシ」で記譜してあります。
譜面だけ見るとなんだか難しそうですが、弾いてみて指の形で覚えてしまえばそれほど難しくはないと思います。
ジャズ2
では次のフレーズです。
これもよく聴きますね。
右手はオクターブで左手は単音ですが、全く同じ音を弾いています。
先ほどと同じで「D♭9」から「C△9」に解決しています。
これも最後に少しフィルを入れてみました。
ジャズ3
次に今のフレーズと似たものを紹介しましょう。
左手は先ほどと同じなのですが右手が下がってくるパターンです。
これも非常によくあるフレーズです。
最後はやはり「D♭9」をはさみ、フィルも少し入れてみました。
ジャズ4
次は右手でちょっとしたフレーズを弾くパターンです。
これはブルーノートを使ったフレーズです。
「C」というコードに対して
「#ファ」が「♭5th」、「♭ミ」が「♭3th」、「♭シ」が「♭7th」のブルーノートです。
最後のコードは「C△7(9、#11)」にしてみました。
ジャズ5
それでは最後のフレーズです。
これも先ほどと同じように右手で単音のフレーズを弾いています。
最後のコードも先ほどと同じ「C△7(9、#11)」にしました。
まとめ
どうでしたか?
聴いたことがあるようなフレーズがいろいろあったと思います。
最初にも言いましたが、これらをそのまま使ったからといてマネをしたとか言われる種類のものではありません。
ぜひ丸ごと覚えてジャズやブルースっぽい曲に使ってみてください。
最後の二つなどはフレーズをいろいろ変えて応用してみるのもいいと思います。
いろんなフレーズで小節のブレークをかっこよく自由に埋めてみてくださいね。
前回やったカデンツァなどをさらに付け足すのもいいと思いますよ!
次回はコードを変えたり付け加えたりすることでエンディングをおしゃれにする方法を紹介してみようと思います!
↓今回の解説を動画でも紹介しています↓
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