わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

3分講座:ドミナントモーション【コード進行の基本!!】

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今回は「ドミナントモーション」というものを紹介します。

ドミナントモーションというのは、ドミナントコードがトニックコードに解決する動きのことです。

まずこれを見てください。

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キーがCにおける4声のダイアトニックコードです。

この中の「Ⅴ」の「G7」がドミナントコードと呼ばれ、「Ⅰ」の「C△7」がトニックコードと呼ばれます。

そして「G7」から「C△7」への動きをドミナントモーションといいます。

 

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これはキーが変わっても同じでⅤ-Ⅰの動きをドミナントモーションと呼ぶわけです。

たとえばキーがGならこうなります。 f:id:wachapi-music:20200928165111j:plain

「Ⅴ」の「D7」から「Ⅰ」の「G△7」への動きがドミナントモーションです。

ではG△7を転回して聴いてみましょう。

 

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ドミナントコードというのはとても不安定なコードでトニックに進行したいという性質を持っています。

それなのでその性質通りに「G7」から「C△7」に進行するととても安定した解決感が得られます。

これには理由があります。

わかりやすくするため「G7」を1オクターブ下げて見てみましょう。

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 このように「G7」の構成音である「ファ」が「C△7」の構成音である「ミ」に・・・

そして「G7」の構成音である「シ」が「C△7」の構成音である「ド」にそれぞれ半音で解決しています。

 

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これが強い解決感を生み出しているのです。

 

この「シ」と「ファ」の音程は全音3つ分の間隔なので「トライトーン(三全音)」と呼ばれます。

ドミナントコードの不安定さはこのトライトーンによるものです。

この不安定なトライトーンがトニックコードの【Root】と【3rd】に進行することにより強い解決感を生み出すのです。

 

ではマイナーコードに解決するときはどうでしょう。

「Cm」というコードに解決するドミナントコードも「G7」です。

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転回してみてみましょう。

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ではトライトーンの進行を見てみましょう。

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メジャーコードの時と同じように「シ」は「ド」に半音で解決しますが、「ファ」は「♭ミ」に全音で解決しています。

そのためメジャーコードに解決するよりは少し終止感は弱めになります。

 

いかがでしたか?

このようにドミナントモーションが全てのコード進行の基本となっているので、必ず覚えておきましょう。