わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

3分講座:セカンダリードミナント【コード進行にひと工夫!】

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今回は「セカンダリドミナントコード」を紹介します。

セカンダリドミナントを理解するためには、必ず「ドミナントモーション」を覚えておく必要があります。

ドミナントモーションの記事はこちら・・・

 

まずはキーCのダイアトニックコードを見てみましょう。

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この中で【G7-C△7】の進行がドミナントモーションでした。

 

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ドミナントモーションというのは「△7」でも「m7」でもなく

「7thコード」が「5度下(4度上)」のコードに解決するという動きです。

 

それならば「C△7」の前に「G7」があったように、「C△7」以外のコードにもその前に「7thコード」をつけてドミナントモーションを作ってみようと言うのがセカンダリドミナントコードの考え方です。

 

それぞれのダイアトニックコードにセカンダリドミナントコードを見つけてみましょう。

f:id:wachapi-music:20200930221000j:plain下の段がキーがCのダイアトニックコード。

上の段がそれぞれのダイアトニックコードに対するセカンダリドミナントコードです。

キーがCでは「G7」だけがドミナントコードと呼ばれます。

それ以外の「ドミナント7thコード」はセカンダリドミナントコードと呼びます。

上の段の「G7」以外は全てセカンダリドミナントコードです。

ではその中のいくつかを聴いてみましょう。

 

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安定した進行ですね。

ではこれを実際の曲の中でどう使えばいいのでしょうか。

次のようなコード進行にセカンダリドミナントコードを使ってみましょう。

 

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コードだけではわかりにくいのでこのようなサンプルを作りました↓

 

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これにセカンダリドミナントコードを加えてみましょう。

 

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次の小節のコードに対するセカンダリドミナントコードを前の小節の4拍目につけてみました。

【E7-Am7】【A7-Dm7】【D7-G7】という進行になりました。

好みにもよりますがおしゃれな感じがしていいですよね。

では次は前の小節全てをセカンダリドミナントコードにしてみましょう。

 

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1小節目だけ4拍目にセカンダリドミナントがありますが、2小節目と3小節目は小節丸ごとセカンダリドミナントコードです。

元の「Am7」を「A7」に変えているわけですが、この二つの違いは【3rd】が「ド」なのか「#ド」なのかというところです。

メロディーをみると「ド」も「#ド」も入っていないので、このような変更が可能なのです。

3小節目の「Dm」を「D7」に変更できたのも同じ理由です。

 

このようにセカンダリドミナントコードを使うとコード進行のバリエーションが増えますのでぜひ使ってみてくださいね!