わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

3分講座:コード進行の基本【トニック・サブドミナント・ドミナント】

f:id:wachapi-music:20200406202922j:plain

今回はコード進行の基本となるトニック、サブドミナントドミナントについて改めて紹介したいと思います。

 

まず「キーがC」における「ダイアトニックコード」を見てみましょう。

 

f:id:wachapi-music:20201227150226p:plain

 

この中の「Ⅰ」が「トニック」、「Ⅳ」が「サブドミナント」、「Ⅴ」が「ドミナント」ということです。

これはキーが変わっても同じです。

(ちなみにトニックは「T」、サブドミナントは「SまたはSD」、ドミナントは「D」とも表記することが多いので覚えておきましょう。)

3声なら「メジャートライアド」でいいのですが、4声にするなら「トニック」と「サブドミナント」は「△7」、「ドミナント」はただの「7」というコードになります。

 

この「サークルオブ5th」を見てください。

 

f:id:wachapi-music:20201227104748p:plain

 

ある音を「トニック」とすると、時計回りに1つ隣が「サブドミナント」で、反時計回りの1つ隣が「ドミナント」になります。

例えば「A」を「トニック」とすると「サブドミナント」は「D△7」、「ドミナント」は「E7」ですね。

 

 「サークルオブ5th」はこちらでも解説しています↓

 

性質としては・・・

「トニック」は落ち着く感じ

ドミナント」は不安定で「トニック」に進行したい感じ

サブドミナント」も不安定で「ドミナント」か「トニック」に進行したい感じ

とでも覚えておけばいいと思います。

 

そしてこの3つを使った基本的な「和声進行」(カデンツまたはケーデンスなどと呼ばれる)はこの3つになります。

 

f:id:wachapi-music:20201226220313j:plain

ちょっとしたメロディーも加えてみました。

現代ではほかにもいろんな進行がありますが、この古典的な和声学による3つが基本となっています。

ではつぎの譜面をみてください。

 

f:id:wachapi-music:20201230122429p:plain

Ⅰ、Ⅲ、Ⅵ  = T 

Ⅱ、Ⅳ= S

Ⅴ、Ⅶ= D


このように全てのコードは「T」「S」「D」のいずれかの代理と考えることができるのです。

たとえば【T-S-D-T】でいうと・・・

基本は【C△7-F△7-G7-C△7】です。 

  

f:id:wachapi-music:20201227110318j:plain

これを先ほどの代理に置き換えると・・・

f:id:wachapi-music:20201227110336j:plain
「トニック」である「C△7」の代わりに「Am7」を使ったり「サブドミナント」の「F△7」の代理である「Dm7」を使ってみました。

ちなみにこの【Dm7-G7】というのがよく聞く「Ⅱ-Ⅴ」というものですね。

 

古典的なものではないですが【T-D-S-T】という進行もロックなどにはよく使われます。

本来【T-S-D-T】と進行するものを【T-D-S-T】と逆に進行しているので、「逆進行」などと呼ばれたりもします。

 

 

f:id:wachapi-music:20201226220417j:plain 

ビートルズなどもよく使っていましたね。

 

この「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という概念は、理論を学ぶ上で何度も出てきますので必ず覚えておきましょう!

 

今回の解説動画はこちら↓