わちゃぴの音楽教室

初心者向けの作曲方法を紹介しています♪

【3分で解説】アドリブパーツ・ドレミソ(4)【弾いて覚える】【練習用MIDIデータあり】

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複雑で難しそうなアドリブも、分析してみるといくつかの単純なパーツによってできていることがわかると思います。

今回もアドリブに即戦力となるパーツを12個のキーで弾いて覚えてしまおうと思います。

パーツ自体はとても簡単です。

 

【ド-レ-ミ-ソ(1)】で紹介したのはこのようなパーツでした。

 

この【3rd】が「♮ミ」になるものと「♭ミ」になるものの2種類で「△7」「7」「m7」に対応できます。

 

【Ⅱ-Ⅴ】にコードにたいして【Root】から【ド-レ-ミ-ソ】フレーズをあてはめるとこのようになります。

 

今回は【ド-レ-♭ミ-ソ】をこのように【Ⅱ-Ⅴ】に使ってみようと思います。

 

「Dm7」も「G7」も【Root】からのフレーズではありません。

 

「G7」のフレーズは【ド-レ-♭ミ-ソ】の音型ではないように見えるかもしれませんが、使っている音は同じで、逆から【ソ-♭ミ-レ-ド】となっているだけです。

 

では音をひとつずつ分析してみましょう。

 

「Dm7」のフレーズはドリアンスケールの【5-6-7-9】です。

【Root】も【3rd】もないので浮遊感があります。

 

「G7」のフレーズはコードにたいして【♭9-#9-3-♭13】となっています。

 

 

これはオルタードスケールになります。

バッキングのコードはオルタードテンションを入れるほうがよいでしょう。

 

この2つのフレーズはそれぞれ「Am」「A♭m」の【Root】からの【ド-レ-♭ミ-ソ】になっています。

「Dm7」で弾いた【Amの「ド-レ-♭ミ-ソ」】を「G7」ではそのまま半音下げて使っているだけなので、【Ⅱ】がわかれば【Ⅴ】はすぐ弾けるはずです。

 

まとめると・・・

1.【Ⅱ】ではそのコードの【5th】の音からのマイナーコードの【ド-レ-♭ミ-ソ】を弾く

2.【Ⅴ】では【Ⅱ】で弾いた【ド-レ-♭ミ-ソ】をそのまま半音下げ、音型を逆にして【ソ-♭ミ-レ-ド】にする

ということになります。

 

では【Gm7-C7】で見てみましょう。

「Gm7」の【5th】である「レ」の音を【Root】とする「Dm」の【1-2-3-5】である【レ-ミ-ファ-ラ】と弾きます。

その【レ-ミ-ファ-ラ】を半音下げ、【#ド-#-レ-ミ-#ソ】にして、それを逆の音型である【#ソ-ミ-#レ-#ド】とします。

 

これをサークルオブ5thを使って全てのキーで弾いて覚えましょう。

 

 

 

 

 

時計回りに【D-G-C-F・・・】と5度下に進んでいきますが、これを【Dm7-G7-C△7】にして、そこから解決した【Ⅰ】である「C△7」から、ルートは同じマイナーコードである「Cm7」を弾き、それを新たな【Ⅱ】と考え、【Cm7-F7-B♭△7】という 【Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ】を作りつなげていきます。

サークルオブ5thを【Dm7-G7】から始まり1周するパターンと【Gm7-C7】から始まり1周するパターンの2種類で12個全ての【Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ】が出てきます。

 

ではサンプルです。

【Ⅰ】では【5th】の音を全音符で延ばすのですが、前の小節の【Ⅴ】のフレーズの最後の音を半音下げるだけなので難しくないと思います。

 

EX.1

 

カラオケ音源↓

 

MIDIデータ↓

 

EX.2

 

カラオケ音源↓

 

MIDIデータ↓

 

【Ⅱ】にも【Ⅴ】にもRootが含まれていなかったりオルタードテンションが多く含まれていたりするので、かなりテンション感の強いフレーズになります。

ぜひルートからの「ドレミソ」と合わせて使ってみてください!

 

今回の解説動画はこちら↓