わちゃぴの音楽教室

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【天才たちのワンフレーズ】Brian Setzer Vol.1【YouTube連動】

「天才たちのワンフレーズ」シリーズ、今回はBrian Setzerのフレーズを紹介します。

Brian Setzerはロックンロールバンド、Stray Catsのギター&ボーカルとして有名です。

1990年頃からはBrian Setzer Orchestraを率いて素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。

このシリーズはJazz系が多かったのですが、今回は少し趣向を変えてロックンロールギターのフレーズを紹介しましょう。

 

 

今回のフレーズ

ではまず今回のフレーズを聞いてみてください。

これはStray Catsの『Fishnet Stockings』という曲でのギターソロです。

典型的なロックンロールナンバーで、「A7、D7、E7」のスリーコードで作られています。

この中の最初の2小節を紹介しましょう。

と言っても、1小節めと2小節めはまったく同じでただの繰り返しになっています。

 

フレーズ分析

ではフレーズを細かく見ていきましょう。

これは「Key=A」のトニックである「A7」でのフレーズです。

ロックンロールなのでブルースなどと同じように、トニックも「7th」というコードになります。

 

このようなフレーズです。

1、2拍めと3、4拍めはまったく同じで、とてもシンプルなフレーズです。

 

「A7」にたいしてこのような音になっています。

【9th】【♭3rd】【6th】そして【Root】が使われています。

【♭3rd】は「A7」にたいするブルーノートです。

 

このフレーズは「Aペンタトニック」に【♭3rd】を足すと考えるのが簡単だと思います。

 

または「Aペンタトニック」と「Amペンタトニック」を合わせたものと考えてもいいでしょう。

 

覚え方としては【9th】から入って【Root-6th】、次に【♭3rd】から入って、また【Root-6th】と弾き、それを繰り返すと考えればいいでしょう。

 

キーを変えてみる

ではキーを変えてみましょう。

 

コードは「C7」です。

【9th】の「レ」から入り、【Root-6th】である「ド-ラ」と弾きます。

そして【♭3rd】の「♭ミ」から入り、また同じように【Root-6th】である「ド-ラ」と弾きます。

それを繰り返すだけです。

 

コードは「F7」です。

【9th】の「ソ」から入り、【Root-6th】である「ファ-レ」と弾きます。

そして【♭3rd】の「♭ラ」から入り、また同じように【Root-6th】である「ファ-レ」と弾きます。

それを繰り返します。

 

まとめ

今回もシンプルなフレーズなので、まとめというほどのものはないのですが、簡単に言ってしまうと「トニックの7thコード」に「ペンタトニック+♭3」で反復フレーズを作るということになります。

 

単純ではあるのですが【9th】から入ったり、【6th】で終わったりするところはなかなかかっこいいですね。

 

応用例

では応用例を見てみましょう。

 

これは「C7」と「F7」に使ったサンプルです。

三連符ではなくハネる8分音符にしてみました。

 

使っている音は同じですが順番を変えてみました。

三連符の「2つどり」のような感じなので、リズム的にも面白いと思います。

 

さいごに

というわけで今回はBrian Setzerのワンフレーズを紹介しました。

ブルースやロックンロールでは「マイナーペンタトニック」一辺倒になってしまう人も多いと思います。

それは別にいけないわけではないですし、演奏も楽でいいのですが、たまには「メジャーペンタトニック」も混ぜて使ってみるのも変化がついておもしろいと思います。

今回紹介したのはギターのフレーズでしたが、他の楽器でもじゅうぶん使えるのでぜひ試してみてください。

 

 

今回の解説動画はこちら↓

 

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